ヘルズ・エンジェルスがロゴを盗用されたとしてアレキサンダー・マックイーンを訴える
by DG Jones
今年2月にアレキサンダー・マックイーンが亡くなったことはファッション界に衝撃を与えましたが、そのマックイーン本人がデザインした最後のコレクションでドレスや指輪などに使われた羽根が生えたドクロのモチーフが、モーターサイクルギャングヘルズ・エンジェルスのロゴマークにそっくりだとして、ヘルズ・エンジェルス(Hells Angels Motorcycle Club)を運営するヘルズ・エンジェルス・モーターサイクル社(Hells Angels Motorcycle Corporation)がアレキサンダー・マックイーン社(PPRのグッチ・グループ傘下のブランド)を商標権侵害で訴えたそうです。
詳細は以下から。Hell's Angels vs Alexander McQueen - Lawsuit DETAILS | Styleite
Alexander McQueen sued by Hells Angels over winged death head trademark | Mail Online
ヘルズ・エンジェルスのシンボル。1948年の結成時から使われているもので、アメリカで商標登録されています。
サンフランシスコ支部の外壁に描かれたロゴ。
by neas
アレクサンダー・マックイーンの商品4点がこのマークを盗用し、商標権を侵害しているとして、ヘルズ・エンジェルス・モーターサイクル社はロサンゼルスで2010年10月25日(月)、アレクサンダー・マックイーンおよび該当商品を販売する百貨店サックス・フィフス・アベニューとオンラインショップZappos.comを起訴したそうです。
ヘルズ・エンジェルズのシンボルを盗用したとされる商品の一つ、495ドル(約4万円)の指輪。
3本の指に通すナックルタイプの指輪は、「Hell’s Knuckleduster Ring」というその名も、ヘルズ・エンジェルスを容易に連想させるものとなっています。
同じモチーフを使ったクラッチバッグ。
「Hell's Knuckleduster Box Clutch」という名で、1296ポンド(約16万7000円)で販売されています。
「Flaming Skull Jacquard Box Dress」という1595ドル(約13万円)のドレス。これらのほかにもスカーフが訴状に挙げられているそうです。
ヘルズ・エンジェルス・モーターサイクル社の弁護士Fritz Clapp氏は、「これはお金の問題だけではありません、メンバーシップの問題なのです」と語り、「この指輪をはめた人を見かけたメンバーが、『ヘルズ・エンジェルスになりすました偽者だ』と感じ憤激することも考えられます」と警告しています。
ヘルズ・エンジェルスのメンバーは、所属する支部のロゴが入ったジャケットを身につけることができます。このシンボルはアメリカなどではかなり認知度が高く、恐れられると同時にあこがれられる存在でもあるため、似たようなモチーフの商品を身につけた人が「ヘルズ・エンジェルズの威光を借りようとしている」と勘違いされるのも、ありえる話かもしれません。写真はマサチューセッツ支部のメンバー。
by Mark Sardella
オーストラリア支部のメンバーの墓。メンバーにとっては非常に思い入れのあるシンボルなので、「お金だけの問題ではない」というのは本心なのではないでしょうか。
by mikecogh
この件に関して訴訟された側のアレキサンダー・マックイーン、サックス・フィフス・アベニュー、Zappos.comの三者からのコメントはまだ出ていないようです。
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