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台湾政府がWiMAX産業を官民挙げて大きく後押し、WiMAX製品やソリューションを積極的に輸出へ


日本では下り40Mbps、上り10Mbpsの「UQ WiMAX」でおなじみの高速通信規格「WiMAX」ですが、台湾政府がWiMAX産業を大きく後押しすることが明らかになりました。

官民を挙げて推進するとされており、あらゆる分野に投資が行われるとのことですが、世界標準の規格であるWiMAXが活性化するのであれば、日本のWiMAXユーザーにとっても、対応製品が増えたり、大量生産で端末が安価になるなどといった恩恵を受けられるようになることが期待されます。


なお、上記画像はUQコミュニケーションズがCEATEC JAPAN 2010に出展した「WiMAX搭載Androidタブレット」です。

詳細は以下から。
Taiwan government to boost WiMAX development with 4-year budget of NT$6.6 billion

この記事によると、台湾の経済省は2010~2013年の4年間にわたって、台湾でWiMAX産業やWiMAXを利用したソリューションの発展を促進する計画を認可したそうです。

今回認可された計画は4年間で66億台湾ドル(約175億円)をWiMAX産業に投資するというもので、遠隔地に対する教育や医療、災害救助、流通、警察のパトロールなどにWiMAXを用いたソリューションを積極活用するとのこと。

また、WiMAX機器を製造するメーカーなどに対して、WiMAX対応製品やソリューションを他国へ輸出するのを後押しすることなども盛り込まれています。

なお、この計画によって2013年にはWiMAX製品の市場規模を1300億台湾ドル(約3444億円)、民間からの累積投資を500億台湾ドル(約1325億円)にまで押し上げ、WiMAXサービス利用者を220万人にまで拡大し、2万人の雇用を確保することを目指しています。

端末だけでなく、WiMAXを活用したあらゆるソリューションが輸出されるようになれば、世界のあらゆる地域でWiMAXの普及が進むことを期待できますが、6月に行われたUQ WiMAX商用サービス開始1周年記念発表会で野坂社長が述べたように、ゆくゆくは通信会社同士が歩み寄ることで、既存の3Gネットワークや第3.9世代携帯電話サービス「LTE」などとWiMAXをクロスして利用できる、魅力的なサービスが提供されるようになってもらいたいものです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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