ソニーが「メガネ不要の3Dテレビ」を開発していることを明らかに
ソニーが本日行われた新製品発表会において、「メガネ不要の3Dテレビ」を開発していることを明らかにしました。
同社はアミューズメントやデジタルサイネージ、ゲーム、美術館などに向けた、3Dメガネ不要で360度の立体映像を映し出すことができる「RayModeler」という円筒形のディスプレイを7月に発表していますが、3Dメガネ不要の3Dテレビが発売されるのであれば、同社が推進する3Dの普及に大きく貢献しそうです。
詳細は以下から。
ソニー:眼鏡なし3Dテレビを開発中、商品化の時期は未定 - Bloomberg.co.jp
Bloomberg社の報道によると、ソニーは本日行われた「ブルーレイ3D」対応製品の発表会において、専用のメガネを着けずに裸眼で見られる3D対応テレビを開発していることを明かしたそうです。これは同社の石田佳久業務執行役員が明らかにしたもので、商品化の時期については未定とのこと。
ちなみにメガネ不要の3Dテレビについては、東芝が4月に開発した「インテグラルイメージング方式」を採用した21インチモデルの裸眼3Dディスプレイを応用したテレビを年内に発売することを読売新聞社が先日報じましたが、ソニーはどのようなアプローチで「裸眼3D」を実現するのでしょうか。
なお、現在裸眼3Dに向けて他社が行っているアプローチですが、微小レンズを多数配置したレンズ板を撮影・表示の双方に用いて、観察者の動いた位置に応じて立体像を見ることができるようにする「インテグラル立体テレビ」がNHK放送技術研究所で開催された「技研公開2009」にて公開されていました。
これが「インテグラル立体テレビ」です。
原理はこんな感じ。
また、昨年開催された「CEATEC JAPAN 2009」では、日立が複数台の小型プロジェクターを使って映像を重ねて投影する「重畳型光線再生方式」を採用した「フルパララックス立体ディスプレイ」を参考出展しています。
「フルパララックス立体ディスプレイ」
どちらかというと「RayModeler」に近い技術なのかもしれません。
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