「Appleは当面タブレット市場の王者であり続ける」と調査会社が驚きの予測
世界シェア2位のパソコンメーカー「Acer」のCEO(最高経営責任者)、JT Wang氏が「iPadのシェアは20%台まで落ち込む」という爆弾発言をしたことは記憶に新しいですが、まったく逆となる「Appleは当面タブレット市場の王者であり続ける」という予測を調査会社が発表しました。
Googleの携帯電話向けOS「Android」を採用したスマートフォンの普及速度が1日あたり20万台と飛躍的な伸びを見せており、遠くないうちにiPhoneのトータル販売台数を上回ることが予想される昨今ですが、タブレット市場ではそうはいかないということなのでしょうか。
詳細は以下から。
Apple Set to Dominate Tablet Market Through 2012
iPhoneやiPadの製造原価について実際の原価と非常に近い数字を割り出すなど高い調査力を持つ調査会社iSuppliが発表した予測によると、タブレット市場において、AppleのiPadは少なくとも2012年までは独占的な地位を維持し続けるそうです。
これがiSuppliが予測した2012年までのタブレット市場のシェア。2012年の時点でもAppleが全体の約3分の2にあたる61.7%を占めるという、AcerのCEOの発言とはまるで異なる内容となっています。競合製品が2010年末から2011年初頭にかけて続々とリリースされる予定ですが、巻き返しには予想以上に時間がかかるということのようです。
なお、どうしてこのような推測に至ったのかについてですが、スマートフォン市場の場合、iPhoneの初期モデルが登場してから29ヶ月後にMotorolaの「Droid」がリリースされ、そして36ヶ月後にHTCの「EVO 4G」がリリースされるなど、真の意味で対抗馬となりうる製品がリリースされるまでには多くの時間がかかっていたことをiSuppliは挙げています。
また、今後リリースが予定されているAndroidやWindows 7ベースのタブレット端末は、Appleがハードウェアとソフトウェア、OSを垂直統合することで実現している高い使い勝手を、当面は上回ることができそうにないという点も指摘されており、競合他社がiPadに「勝つ」ためには、ただ漫然とタブレット端末をリリースするだけでなく、ユーザーの使い勝手を考えて、あらゆる面で端末を「作り込む」必要がありそうです。
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