お茶づけのあの緑色の粒が不在、ファミマの「お茶づけ味」おむすびをお茶づけにしてみた

ファミリーマートが「お茶づけ味」おむすびの「鮭おむすび」と「明太子と高菜おむすび」を発売していたので、さっそく買って食べてみました。

永谷園の「お茶づけ海苔」とのコラボ商品で、お茶づけの味をコンビニおむすびで手軽に味わえるということなのですが、お茶づけ味と自称するからには、お湯を入れて本当にお茶づけにしてもおいしいはず！ということで、普通に食べた場合とお湯を注いでお茶づけにした場合を比較していきます。

個人的に永谷園のお茶づけはかなり好きで、あの抹茶塩のつぶが溶け出した、味が濃いめで緑色のお茶づけのスープを期待したのですが、現実はそんなに甘くありませんでした……。

詳細は以下から。お茶づけ味　鮭おむすび｜商品情報｜FamilyMart
お茶づけ味　明太子と高菜おむすび｜商品情報｜FamilyMart

「お茶づけ味　鮭おむすび」（税込118円）

1個あたり189kcal

「調味顆粒（かりゅう）」というのがおそらくあの緑色の粒状になった抹茶塩のようです。ちゃんと入っているようで一安心。ほかにもあられや海苔など、お茶づけの具としてかかせないものはしっかり記載されています。

包装の内側には「永谷園　お茶づけ味」という文字がずらり。お茶づけ味アピールが半端ない。

おむすび本体にすべての具が混ぜ込まれ、ぱっと見は炊き込みご飯のおむすびみたい。

よくよく見たところ、確かにあられっぽい粒やさけフレークのようなものが入っているのを確認。あのお茶づけの粒はさすがに固体の状態では入っていないようです。食べてみたところ、鮭部分が鮭フレークになってグレードアップしたと思いきや、ご飯の味付けなどが薄くて鮭フレークでは塩気のアクセントを十分果たし切れていないため、永谷園のフリーズドライの具が恋しくなってしまいました……。原材料に記載されていた緑色の粒とおぼしき味でもなく、お米も妙にパサついていて、さらにはあられはしっとりと湿っている……。永谷園のお茶づけ海苔のあの味を期待して手に取るのは危険、まったく別のものと考えた方がよさそうです。

続いて、「お茶づけ味　明太子と高菜おむすび」（税込118円）

鮭よりもややカロリーは高く、1個あたり195kcal

味ご飯としてひとくくりに記載されています。そのせいかもしれませんが、抹茶塩のような記載がないのがやや気になります……

高菜が全体的に混ぜ込まれています。高菜はいためてあるため油が回っていてコクがと食べ応えがプラスされているのですが、明太子の存在感はかなり希薄です。お茶づけの要素はあまり感じない、高菜のまぜごはんといった味です。お米は鮭おむすび同様にパサついているため、これなら普通の高菜おむすびを買ったほうがいいような気もしてしまいます……

明太子は半生のものではなく、ピンク色の乾燥した粒々が入っている感じ。

それでは、お茶づけを名乗るからにはお湯をかぶってもらいましょう。左が鮭おむすび、右が明太子と高菜おむすび。

お湯をじょぼぼぼと注ぎます。

お湯を入れてはしでほぐしてみました。なんとなく、永谷園の「お茶づけ海苔」とは様子が違うような……ちょっと不吉な予感がします。

これは鮭おむすびをお茶づけにしたもの。お湯の量はおむすびが半分つかるかつからないかといった程度だったのですが、スープの方にはほとんど味がでていません。ここに永谷園のお茶づけ海苔を投入したくなる感じです……。もとの味が薄く、またお湯を注いでもお米の粒にはその水分がなかなか浸透しないため、これは正直お茶づけにしたことを後悔してしまうレベルで、永谷園の「さけ茶づけ」ファンを自称する編集部員は一口食べて「こんなのさけ茶づけじゃない！」と悲痛な面持ちで叫んでいました。

明太子と高菜おむすびは、お湯を入れてほぐした途端、明太子が開放されたかのように香りを放ち始めました。食べてみると、ほんのりではありますが明太子の味を感じます。おむすびとして食べた段階ではなぜ風味が隠れてしまっていたのかナゾです……。しかし、おむすびの状態ではいいアクセントの役割を果たしていた高菜の油がお湯に溶け出してしまい、ちょっと微妙な食感に……。しかし鮭と比べると、お茶づけにするならこちらの方がベターと思われます。

永谷園のお茶づけ海苔とのコラボ商品なので、やはり買った時にあのお茶づけの味わいを思い浮かべて買う人が大半だと思われる中、このおむすびはそれとは大きく異なる味がするので、買う時はちょっと冒険心を持ってトライするくらいがちょうどいいと思いました。お茶づけにするよりは素直におむすびとして食べた方がよいですが、おむすびとしてもやや難が残るため、もう少し研究を重ねてほしかったところです……