アート

街のあちこちにピアノを設置して道行く人に自由に弾いてもらうプロジェクト「Play Me, I’m Yours」


カラフルに装飾されたピアノを街のあちこちに設置して道行く人々に自由に弾いてもらうというイギリスのアーティストLuke Jerram氏によるプロジェクト「Play Me, I'm Yours」は、2008年3月から世界のさまざまな都市を巡ってきたのですが、このプロジェクトが先日ニューヨークに初上陸したそうです。現在60台のピアノが交差点や河岸、公園などに設置され、老若男女プロアマ問わず多くの人々が音楽やコミュニケーションを楽しんでいるようです。

写真やムービーは以下から。Play me I'm yours

一夜のうちにニューヨーク各所(ブロンクス4個所、ブルックリン10個所、マンハッタン32個所、クイーンズ5個所、スタテンアイランド4個所)に現れた60台のピアノ(複数台設置された場所もあり)は、6月21日~7月5日の期間中9時から22時まで誰でも自由に弾くことができるとのこと。演奏した人や通りかかった観客が撮影した写真やビデオ、感想などは公式サイトに多数投稿されていて、期間中ニューヨークへ行けないという人もイベントの雰囲気を感じられるようになっています。

タイムズスクエア(ブロードウェイと42丁目の交差点付近)で「私のお気に入り」を演奏する男性は、ピアノで生計をたてていてもおかしくない腕前。
YouTube - Times Square Pianist


タイムズスクエア(45丁目と46丁目の間のブロードウェイ沿い)でピアノを弾く警官。

Photograph by Luke Jerram

ブルックリン橋とマンハッタンのスカイラインを望むBrooklyn Bridge Parkでピアノを弾くのは非常に気持ちが良さそうです。
YouTube - Brooklyn Bridge Park piano, the first play


子どもたちにも街角に出現したピアノは大人気のようです。こちらはクイーンズのAthens Square Parkで「キラキラ星」を弾くCeliaちゃんを、ピアノの先生が撮影したもの。
YouTube - Celia at Play Me I'm Yours NYC 2010


偶然ピアノの前を通りかかって「弾いてみようか」という気になる人も多いようですが、クイーンズのジャクソンハイツ郵便局前のピアノでスティーヴィー・ワンダーの「I Wish」を演奏するこの男性は、楽譜も多数用意して弾きに来ているようです。このWilliam Gatiさんによるピアノ演奏の動画はYouTubeのチャンネルから多数見ることができます。
YouTube - William Gati I Wish Stevey Wonder Sing for Hope 2010.rv


リンカーン・センター近く、コロンバス通りと西62丁目の交差点付近で「Moon River」を弾くのは弁護士のJames Freund氏。
YouTube - MVI_1557.MOV


こちらも同じ場所のピアノ。交代で美声を披露するおそらくイタリア系と思われる男女は、家族なのでしょうか、声楽科の学生なのでしょうか?オペラ歌手のような歌声に多くの人々が足を止め聞き入っています。
YouTube - MVI_9884.MOV


ニューヨーク市役所公園ガーシュウィンの「マンハッタン」を演奏する男性。
YouTube - Manny Panta, City Hall Park, New York City, June 21, 2010-Play me I'm yours art Installation


このManny Pantaさんという人は期間中に60台すべてのピアノを演奏することを目標としているようで、ほかにもさまざまな動画をYouTubeのチャンネルから見ることができます。リンカーン・センターのAlice Tully Hall前にあるピアノでは、音楽に合わせて踊るのが大好きな2歳児のメラニーちゃんのためにポルカを演奏しています。
YouTube - Manny Plays polka for Melanie at Alice Tully Hall, Lincoln center 26June2010 Play Me I'm Yours


セントラル・パークでガーシュインの「サマータイム」を演奏する女性。こちらのElizabeth Grimesさんもすべてのピアノの制覇を試みているそうです。
YouTube - central park band shell, summertime.m4v


Elizabeth Grimesさんが撮影した、同じセントラル・パークのピアノを弾く少年。野外音楽堂の近くにあるこのピアノにはハイレベルな人々が集まるのかもしれません。
YouTube - central park band shell, kid playing.m4v


同じピアノでアクロバティックなダンスパフォーマンスを見せる男性と、ピアノを演奏する男性の2人組。

Photograph by Luke Jerram

ボルチモアのJ Roddy Walston and The Businessというバンドはマンハッタンの各所で「Play Me, I'm Yours」のピアノを利用したライブを行い、多くの観客を集めたようで、CBSのニュースでも取り上げられています。これはマディソンスクエア公園で通りすがりの子どもたちと共演する様子。演奏する人も聞く人も皆とても楽しそうです。
YouTube - J Roddy Walston and The Business Teaching Kids "Full Grown Man" in Madison Sq. Park


なお、この「Play Me, I'm Yours」プロジェクトは現在ロンドンでも開催されています。ロンドンで設置されたピアノは21台で、期間は7月9日までとのことです。

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in 動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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