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オーケストラの演奏に合わせて楽譜が一緒に動いて追跡再生できる「notezilla」


演奏によっては総勢60名以上にのぼる構成で演奏するオーケストラですが、楽譜を見ながらでも何がどのタイミングで鳴っているのか聞き分けるのは手練の技が必要です。そこで、今どの楽器が鳴っているのかわかるように楽譜を追跡しながらオーケストラの演奏を再生してくれるサービスが「noteZilla」です。

noteZilla
http://notezilla.io/


noteZillaを始めるにはトップページの「Show me」をクリック。


すると「Open Library」が開き、ヨハン・セバスティアン・バッハの「G線上のアリア」、同じくバッハの「アリア」からなる「ゴルトベルグ変奏曲」、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」が現在再生可能であることがわかります。


試しに、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」をクリックしてみたところ。各パートごとの楽譜が表示されています。


画面の下部分には再生と設定に関するボタンが並んでいて、左から「再生/停止」「前に戻る」「先へ送る」「最初へ戻る」「楽譜を縮小」「楽譜を拡大」「全画面モード」「再生スピード」が選択できます。


また、PCユーザー向けに、スペースキーで再生・一時停止、エンターキーで最初に戻るといったキーボードショートカットも用意されています。


再生を押してみると、赤いバーが音楽に合わせて楽譜の上を流れていきます。どの楽器が演奏されているかが視覚と聴覚で確認できる仕組み。


交響曲第5番「運命」は演奏楽器が多いため、全ての楽器が見えるよう拡大して調節するとこんな感じ。全体がフォルティッシモ(非常に強く)のパートに差し掛かると迫力ある演奏になっているのがよくわかりました。


キーボードの「←」「→」に対応している「前に戻る」「先へ送る」機能は表示されている楽譜の端の小節まで赤いバーを移動できますが、細かな早送りや巻き戻しには向いていないので、場合によってはマウスで再生開始ポイントをクリックする必要あり。


各楽器名の横にある「+」「-」のボタンをクリックするとパソコンのツリー表示のように好きな楽器を表示したり消したりすることも可能。


また、楽譜上で右クリックして「名前を付けて画像を保存」を選択することで、任意の場所に楽譜をダウンロードして保存することができます。


noteZillaでは毎週ライブラリへ曲を追加していく予定で、メールアドレスを登録しておくことで新曲追加の通知を受け取ることも可能。また、TwitterやHacker Newsにてリクエストやフィードバックを募集しており、要望を書き込めば柔軟に対応してくれそうです。


iPhoneやiPadからも使用できますが、動作が重たい印象……。


再生の開始が少し遅かったり、再生バーの移動が大まかすぎたりと難点も見受けられましたが、毎週追加される予定の新しい曲は魅力的であり、音楽を再生しながら楽譜を追跡するというnoteZillaは、楽器を演奏する人やただ聞くだけの人にとっても期待できそうな興味深いサービスとなるはずです。

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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