マイクロソフトやGoogle、NOKIAなどがiPad対抗デバイスの投入を準備か
4月3日にアメリカで発売されたAppleのタブレット端末「iPad」ですが、「EeePC」で有名なASUSがマイクロソフトのプラットフォームとGoogleのプラットフォームを採用した2機種の対抗デバイスの開発に取り組んでいることを表明するなど、タブレット市場が今後にぎわいそうな動きを見せています。
そんな中、マイクロソフトやGoogle、NOKIAといった大手企業が自ら対抗デバイスを投入する可能性があることが明らかになりました。
※ちなみに上記画像はiPadの対抗デバイスとしてHPが投入を予定しているタブレット型パソコンです。
詳細は以下から。
After iPad, Rivals Offer Hybrid Variations - NYTimes.com
Newyork Times紙の報道によると、AppleのiPhoneが携帯電話メーカーを震撼させていますが、今度はiPadの登場がパソコンメーカーだけでなく、それ以外のメーカーを震撼させ始めたそうです。
まずGoogleがiPadの登場を受けて、タブレット型パソコンの販売に乗り出すと予測されているほか、世界最大の携帯電話メーカーであるNOKIAも出版社などと提携してタブレット型の電子ブックリーダー端末を投入することで、電子書籍市場に参入するつもりであるとのこと。
そしてMicrosoft Windows XP Tablet PC Editionのころからタブレット型パソコンの投入に取り組んでいたマイクロソフトは、自社版のタブレットの投入に踏み切るかどうかを検討しているとされています。
なお、タッチインターフェースを利用したソフトウェアキーボードを搭載することで薄型化・軽量化・低価格化を図った上で、そのプラットフォームに最適なソフトウェアを提供することでユーザーに新たな使い勝手を提供したiPadですが、ウェブで広く用いられているFlashに対応していないほか、現時点ではマルチタスクに対応していないこと(秋に対応予定)、CPUがパソコン向けのものよりも非力であることが弱点として挙げられています。
ちなみに今までマイクロソフトと提携してタブレット型パソコンを発売してきたヒューレット・パッカード(HP)は今年半ばにiPad対抗となるモデルを発売すると予測されていますが、HPが開設したプロモーションページによると、同社の新型タブレットは低価格な上にFlashやSDメモリカード、USBデバイス接続、テレビへの出力などに対応した「インターネットを完全に楽しむことができるモデル」となるそうです。
HPが5年の開発期間を経て、満を持して投入するタブレット型パソコンの特徴を解説するムービーは以下。
YouTube - NEW! HP's Slate Device: A Full Mobile Experience
また、AppleのiPhoneの直接的な競合相手となるAndroidプラットフォームを提供するGoogleの最高経営責任者であるEric E. Schmidt氏はタブレット型パソコンの投入に意欲を示しており、水面下でいくらかの出版社と交渉しながら、OSにAndroidを採用した「the half-pint」というニックネームで呼ばれる6インチ程度のディスプレイを搭載したタブレット型端末の開発にHPと共同で取り組んでいることも明らかになっています。
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