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高学歴な女性ほど酒飲みである


学位を持つ女性はそうでない女性と比べ毎日お酒を飲む習慣を持つ割合が2倍近く高く、飲酒問題を持つ割合も高いことが1万人以上を対象とした大規模な調査で明らかになりました。

高学歴の人の方が酒飲みであるという傾向は男性でも言えるのですが、女性の方がはるかにこの傾向が顕著であるとのことです。


詳細は以下から。Cleverest women are the heaviest drinkers - Telegraph

1970年のある週にイギリスで生まれた現在39歳の男女全員を対象としたロンドン・スクール・オブ・エコノミクスによる調査で、女性は高学歴であるほど毎日のように飲酒する傾向があり、飲酒習慣に問題がある割合も高いことが明らかになりました。論文はSocial Science & Medicine誌に掲載されています。

調査では対象となった1970年のある1週間にイギリスで生まれた男女の学力テストの点数、最終学歴などのデータとともに、「飲酒量を減らす必要を感じたことはありますか?」「精神を落ち着けるために、あるいは二日酔いを乗り切るために、朝一番に酒を飲んだ経験はありますか?」などの質問事項を含む定期的なアンケート調査の結果を分析しました。なお、調査過程において各項目に関するデータが得られた人数は最小9655人から最大1万7287人だったとのことです。

調査結果によると、学歴(certificateやdiploma、日本でいう短大や専門学校レベルの学位)を持つ女性はそうでない女性と比べ毎日飲酒する割合が1.71倍、学士号以上の学位(degree)を持つ女性では1.86倍だったほか、これらの高学歴の女性はアンケート調査で「飲酒問題を持つ」と判断される回答をする割合も1.7倍だったそうです。

また、最終学歴だけでなく5歳~10歳の時の学力テストのスコアからでも女性の将来の飲酒習慣が予想できるとのことで、子どものときに「中程度」または「高い」学力を持つとされた女性は大人になって毎日飲酒する確率が、学力が低かった女性と比べ2.1倍も高いそうです。

男性でも高学歴な人のほうがよりお酒を飲む傾向は見られたのですが、子どもの時に中程度~高い学力を持つとされた男性ではそうでない男性と比べ大人になって毎日飲酒する割合は1.49倍と、女性ほどの差は見られなかったとのこと。

この研究を行ったFrancesca BorgonoviさんとMaria Huertaさんは、高学歴の女性は子どもを持つ時期が遅い傾向があること、活発な社会生活を送り「飲む文化」を持つ男性中心の職場で働く場合が多いこと、中流階級の家庭で育ち両親が日常的に飲酒するのを見て育った女性が多いことなどが理由として考えられると説明しています。

この結果を受けてAlcohol Concern(アルコール乱用の減少を目的としたイギリスのチャリティ機関)のスポークスマンは、「この結果は、これから取り組む必要のある問題に光を当てています。学歴の高い人々は可処分所得も高く、これらの人々、特に働く女性をターゲットとしたワインの広告など、マーケティング戦略も飲酒を後押ししているでしょう。アルコールを乱用する人々は、ガン・肝硬変・肺や心血管の疾患・精神や行動の問題など、さまざまな健康問題のリスクにさらされています」とコメントしています。

調査結果はイギリスのものですが、高学歴な女性は出産年齢が高い傾向や、可処分所得が高いといったことは日本でも共通しているので、日本女性も高学歴なほど酒飲みなのかもしれません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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