デザイン

脱獄不可能・更生するまで浮きっぱなしの「空中監獄」のコンセプトアート


脱獄を防ぐには、アルカトラズ刑務所のように周囲を「逃げたら死ぬ」くらいの厳しい環境におくことが大事。しかしそういう環境では受刑者が社会とのつながりを失い、再犯率を高める結果となります。

このジレンマを解決すべく、都市のど真ん中に立てることが可能ながらも絶対に脱獄できないのがこの「空中監獄」。ハリウッド映画ならクライマックスで爆破されそうなたたずまいですが、どのような施設になるのでしょうか。

詳細は以下。
Vertical Prison - eVolo | Architecture Magazine

これはマレーシアのChow Khoon Toong、 Ong Tien Yee、 Beh Ssi Czeの3名によって製作されたもの。「2010摩天楼コンテスト」で首位を獲得しているそうです。

これが「空中監獄」。受刑者はここで半自給自足生活を通じて更生していきます。


従来の監獄はこのように郊外に建築されるため、都心部との関わりが薄く再犯率を高める結果となっていました。


このように都市の上空に建てることで、受刑者は街の雰囲気を感じながら刑に服すことができます。さらに都市に必要な農作物などの物資の生産を行なうことで、コミュニティに対する参加意識を高めることができ、再犯率を抑えることも考えられています。


フレームに各種モジュールを組み合わせて拡張するというのが基本的な構造。フレームの根元には生産された品物を売買するためのマーケットが設置されます。


監獄モジュールや農業モジュール、少年院モジュールなど各種モジュール。


監獄モジュールには独房ユニットが多数ぶらさがります。各ユニットは受刑者の態度や危険度に応じて、違った開口率のものが用意されます。


各モジュール間の移動はフレームを伝って動く各種ポッドで行ないます。


下に住んでいる人達の日照権やどう考えても高額になる建築コスト、テロの標的になりやすいなど様々な問題がありますが、都市の真ん中に刑務所を作ることができるというアイディアにはなかなか興味深いものがあります。

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in デザイン, Posted by darkhorse_log

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