環境対策がファシズムのように描かれるアウディの低公害車のコマーシャル

環境性能が優秀な自動車に贈られる「グリーン・カー・オブ・ザ・イヤー」の2010年版を、トヨタの「プリウス」やホンダの「インサイト」などのハイブリッド車を退けて受賞したアウディのディーゼル車「アウディ・A3 TDI」。
そのテレビコマーシャルが、先日行われたスーパーボウル(全米アメフトリーグ決勝戦)の中継中に流されたのですが、「グリーンポリス(環境警察)が環境を悪化させる人々をどんどん取り締まる」という、まるでファシストの秘密警察の活動を描いたような内容であったため議論を呼んでいます。
詳細は以下。
こちらが問題のコマーシャル。スーパーで買い物をした男性、店員に「紙袋とビニール袋、どちらになさいますか?」と聞かれて「ビニール袋で」と答えたところ……
YouTube - Audi 2010 Green Car Super Bowl Commercial


家庭ゴミの日。環境警察はゴミ箱を入念にチェックします。

「生ゴミに乾電池が入っていたぞ!」すぐさま家宅捜索を行う環境警察。

自宅の台所でなんとなくゴミを捨てた男性。

すぐさま環境警察のヘリが「分別を間違ってますよ!」と警告、サーチライトで照らします。

外に逃げ出したところを逮捕。

「このランプ、白熱電球使ってるぞ!」環境警察はどんな小さな悪も見逃しません。

すぐさま拘束、取り調べが行われる模様です。

「お前ら、ペットボトルなんて使ってるとどんな目にあうかこれで分かっただろう?」まるで麻薬を使用していたのを発見したかのような威圧的な態度でミネラルウォーターを捨てる環境警察。

「おい!風呂のお湯の温度が高すぎるぞ!」

必死の逃走もむなしく捕まってしまいました。

郊外の道路でエコ検問を行う環境警察。

利用しているのは、もちろん電気モーターで走る環境にやさしいセグウェイ。

「おい、TDIエンジンだぞ」「クリーンなディーゼルだな」

「通行を許可します!」

アウディのTDIエンジンは特別扱いのようです。

颯爽と駆け抜けるアウディ。

「私達は、環境対策を行うことが正しいとされる時代に突入したのだ」というメッセージを強調したいのであると考えられますが、環境対策を監視する人達をまるで独裁国家の秘密警察のように描いてしまったのは、やり過ぎのように思えなくもありません。
そしてコマーシャルは最後のオチへ。「休憩中にちょっとすみません。そのカップ、ひょっとして発泡スチロールの使い捨てじゃありませんかね?」

「そうだけど?」「ちょっと車から降りていただけますかね?」

環境警察は身内にも容赦はしないということだと思いますが、使い捨てのカップを責める前に、いかにも燃費が悪そうないかついパトカーについて詰問するべきではないでしょうか。
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in 動画, Posted by darkhorse_log
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