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宇宙から見たオーロラと地球など、宇宙飛行士が手持ちカメラで撮影した45万枚の写真いろいろ



宇宙飛行士のドナルド・ペティ氏が、国際宇宙ステーションから手持ちカメラで撮影した地球の様子です。紹介されている写真は11枚ですが、撮影した写真の総枚数はなんと45万枚にも及ぶとのこと。

オーロラやドバイの人工島、上空から見た都市の様子など、見ているだけで神秘的な気分になる風景がそこには収められていました。


詳細は以下から。Pictures from space - Picture Stories- msnbc.com

この人がドナルド・ペティ氏。こんな感じで撮影しているようです。


「砂遊び」と題されたこの写真に写っているのは、アラブ首長国連邦・ドバイにある人工島群パーム・アイランド(左)と、建設中の人工島The World(ザ・ワールド)。The Worldは世界地図そっくりに人工島を配置した一大リゾートなのですが、この写真から地盤沈下疑惑が浮上しているようです。


2009年6月12日に日本・千島列島で起こった噴火の初期段階の写真。


左側が1995年の、右側が2008年のボリビアの熱帯雨林です。明らかに樹木が伐採されているのが分かります。宇宙飛行士たちは土地の利用状況の変化を記録するために45年間写真を撮り続けているので、このような比較をすることが可能となっているようです。


パプアニューギニア独立国北東にあるサンゴ礁。ロケットが西太平洋上の軌道に乗ると長い間地上の様子を見ないのですが、この風景が見えるようになると宇宙飛行士は慌ててカメラを構えるそうです。この写真が「海の小さな宝石」と題されているのも納得の美しさです。


宇宙から見た皆既日食の様子。2006年3月29日の皆既日食中に、トルコ、キプロスおよび地中海北部に押し寄せる月の影を捕らえたものです。


この写真には特にキャプションがついておらず地点は不明ですが、空に浮かぶ雲までとらえているのがとても印象的です。(読者からのタレコミによると、この写真に写っているのはNASAの施設・ケネディ宇宙センターで、画像左端の白い部分に建っているのはスペースシャトルの組み立て場だということです。また、画像の中央辺りにある海岸沿いの白い2つの地点は、打ち上げ時などのニュース映像に出てくるスペースシャトルの発射場とのことでした。)


さらに読者の方からタレコミがあり、Googleマップでほぼ同じ角度のケネディ宇宙センターを確認できるとのことでした。ということで埋め込んでみたのがコレ。間違いないですね。

大きな地図で見る

このはじけるような光の集合体は、実はロンドンの夜景。光の中心部がダウンタウン、周りの光の筋は車道などということですが、まるで生き物であるかのような躍動感を持っています。


酸素と窒素の原子が強烈な太陽の粒子に照らされることで発生するオーロラです。その美しさに宇宙飛行士のうち何人かは必ず魅了され、オーロラをいかに美しく撮るかということにこだわる傾向があるそうです。


まるで絵画のような、オーストラリアのシンプソン砂漠。このオレンジ色の帯は、砂漠の低木が炎に焼かれ、その下にある砂があらわになったために現れたとのこと。左下から燃えていった後に風が90度方向を変えたことで、このような模様ができた模様。低木が再び成長していくことで、この傷跡は消えていくようです。


地球上を分厚い雲が覆っています。これは嵐の発生の様子で、写真を撮り始めた当初から宇宙飛行士たちの興味をかきたてた被写体であったようです。ちなみにこの写真はスチールカメラで撮影されたものだということですが、現在はニコンのハイエンドなデジタルカメラで撮影を行っているとのことです。2009年12月にニコンがNASAから最新モデルのD3Sを受注したとの発表をしていることから、今後も手持ちカメラでの撮影は続行されるようです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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