CoCo壱番屋が本気を出したオンライン限定の最高級カレー「UMAGEN 匠」試食レビュー
名古屋の小さなカレー屋さんから始まり、今では全国に1179店舗を構えるカレーハウスCoCo壱番屋(以下:ココイチ)。ココイチの店頭で提供されているカレーは「何度食べても飽きがこないカレー」をコンセプトに、あえて2番手・3番手の味を追求した味付けになっているそうなのですが、「ココイチも本当にオイシイ最高のカレーが作れるんだぞ」ということを見せるため、オンライン限定で「UMAGEN 匠」という高級食材を使った最高級カレーが5000円(セット価格)で販売されています。
かつて編集部員で「トッピング全部のせ」という、店頭で体験できる中ではある意味最高級のカレーを食しましたが、本当の意味での「ココイチ最高級カレー」とは一体どのような味なのかを知るために、実際に注文して食べてみました。
詳細は以下より。
株式会社壱番屋 通信販売係 高級カレー
これが「UMAGEN 匠」。「飛騨牛ビーフカレー」「鹿児島県産黒豚ポークカレー」「名古屋コーチンカレー」「北海道産帆立カレー」のセットで5000円(税込)
高級感漂うロゴになっています。
「匠」という文字に重みを感じます。
箱を開けるとこんな感じ。何だか軽々しく食べてはいけないような存在感。
カレーはレトルトではなく、缶に入っています。左から、「北海道産帆立カレー」(青)、「名古屋コーチンカレー」(茶)、「鹿児島県産黒豚ポークカレー」(白)、「飛騨牛ビーフカレー」(赤)
フタの裏には各カレーの説明。
「飛騨牛ビーフカレー」は飛騨牛のうま味が凝縮されたバランスのよい西欧風カレー。
「鹿児島県産黒豚ポークカレー」は鹿児島産黒豚のうま味が溶け込んだ、まろやかなカレー。
「名古屋コーチンカレー」はヨーグルトやマンゴチャツネを使用した酸味のあるさわやか仕上げ。
「北海道産帆立カレー」はアメリケーヌソースに白ワインなどを加えた奥深い風味が特徴。
箱から取り出して並べてみた。「かかってこい!」といわんばかりの威圧感。
大きさはだいたい一般的なシーチキン缶3つ分くらい。
すべて缶切りが無くても開けられるようになっています。
「飛騨牛ビーフカレー」。
一緒に注文した通常のビーフカレー(冷凍)と並べてみた。
原材料。
1缶あたり545kcal。
缶にも裏ぶたと同じ内容が記載されています。
調理方法は中身を別鍋に移して加熱するか、お皿に移してレンジで加熱。
「鹿児島県産黒豚ポークカレー」。
通常のポークカレーや甘口ポークカレーと比較してみたところ。
原材料。鹿児島県産黒豚ポークカレーだけ「クリーム」や「砂糖」が入っているのが特徴的。
1缶あたり432kcal。
「名古屋コーチンカレー」。
原材料。
1缶あたり409kcal。
「北海道産帆立カレー」
原材料。「アメリケーヌソース」はオマールエビなどの甲殻類の殻にトマト・ワイン・香味野菜などを入れて煮込んで作ったソース。
1缶あたり357kcalと一番低くなっています。
まずは飛騨牛ビーフカレーから試食。
ごろっと大きな肉が入っています。
比較のため通常のビーフカレーを並べてみた。ルーの色が飛騨牛ビーフカレーの濃い印象。
ちなみに通常のカレーをお湯で温めた直後はこんな感じでした。
具らしきものがほとんど見あたらない……
飛騨牛ビーフカレーはいわゆる「洋食屋さんのカレー」という印象。ビーフシチューっぽいコクと甘みの後に辛みが来るといった感じで甘さと辛さのメリハリがついている。肉は非常に軟らかく肉の味がしっかりしているのですが、全体的に見ると1000円以上支払って食べる程のものなのかちょっと疑問を感じるレベル。一方通常のカレーは良くも悪くも「給食に出てくるようなカレー」という印象。可もなく不可もなくといった感じだが、大人が食べるには物足りなさを感じるかも。
次は鹿児島県産黒豚ポークカレーを食べてみることに。ポークカレーは玄米ご飯にかけてみました。
こちらにも大きな豚肉が入っていました。
今回も比較のため通常のカレーを並べてみました。手前の右側にあるのが「甘口ポークカレー」、左側にあるのが「ポークカレー」、奥にあるのが「鹿児島県産黒豚ポークカレー」。
鹿児島県産黒豚ポークカレーは辛みが強そうな色をしていますが、クリームや砂糖を使っているだけあって甘口ポークカレーよりも甘くなっています。コクがありつつも滑らかで優しい味付けになっているものの、なんだかカレーを食べているという感じがしないという印象。ポークカレーは味に統一感が無く、「キャンプで作るカレー」みたい。甘口ポークカレーは甘いと言うより「ほとんど味がない」と言ってもいいくらいで、舌触りも味も、まるで離乳食を食べさせられているようでした。
続いて、名古屋コーチンカレーを食べてみました。
これにもごろっとした鶏肉。
味はなんだかあっさりしすぎているという印象。クセがあるわけではないので嫌がられることもありませんが、もう一度食べたいという気にもならないくらい印象に残りません。肉も名古屋コーチンの食感やうま味を逃がしているようにしか思えませんでした。
最後に北海道帆立カレーを試食。
形そのままのホタテがごろり。
とにかくルーにもホタテのエキスなどがふんだんに盛り込まれているため、ホタテのにおいが強すぎてカレーの風味が全くありません。これなら普通のカレーにホタテを乗せただけの方がマシなレベル。正直1人で食べきるのはツライと感じる味でした。
最終的な感想として、高級食材を使っているにもかかわらず、全体的に素材の良さを生かしきれていないという印象で、ものによってはマイナスに働いているものもあるといった感じでした。編集部内でも辛口の感想がほとんどだったので、もう少し頑張って欲しいところです。
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