貼るだけでどんな平面でもマルチタッチスクリーンにしてしまうフィルムが開発中
Appleの「iPhone」やLenovoの「ThinkPad X100e」など、マルチタッチ対応のスクリーンやパッドが搭載されているデバイスが増えてきましたが、機構が複雑になるためにどうしても少し高価になってしまうのが難点でした。
また、スクリーンの大きさもネックになりがち。GIGAZINEでお伝えした携帯電話用バーチャルスクリーン入力システムのように、平面にキーボードや入力エリアをレーザーで描くという疑似タッチスクリーンならサイズは大きくしやすいものの、今度は精度が問題になってきます。
そこで、ある企業が貼り付けるだけであらゆる平面をマルチタッチスクリーンにしてしまうフィルムを研究、開発を進めています。
詳細は以下。
FUTURE LABS - Multitouch technology | Displax - Interactive Systems
ポルトガルの企業、Displax社の公式ページによると、貼り付けるだけであらゆる平面・曲面をマルチタッチスクリーンにしてしまうフィルムを現在開発中とのこと。最大16個の接触点を識別可能なほか、表面の空気の流れも感じられるので、息を吹きかけても反応します。
開発中のフィルムは対角35センチから3メートルまでの非伝導性の材質の平面に対して利用可能で、厚さ約100ミクロンと紙よりも薄く軽量。完全に透明なので例えばショーウィンドウ一面をすべてタッチパネルに変えるといった使い方も可能です。
フィルムに直接触れて反応させるのではなく、平面の裏側に貼り付けて利用することから、利用出来る平面の厚さは15mmまでとなっていますが、一般的な窓ガラスなどであればこれで十分。投影式ディスプレイやLCDへの応用を第一に開発されたものですが、他にも様々な用途が考えられそうです。
シングルタッチ版はすでに商品化され、さまざまな所で使われているとのこと。
PRODUCTS - SKIN | Displax - Interactive Systems
PCとはシリアルもしくはUSB経由で接続できます。
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