取材

30周年記念プロジェクトで舞台化、主演女優陣らが変身前・変身後の姿を披露してくれた「ミュージカル ミンキーモモ」製作発表会


魔法のプリンセス ミンキーモモ」は82年の初放送から2012年で30周年。この記念すべき年に向けて、昨年2009年3月の東京アニメフェア2009では雑誌への連載や再放送など様々なプロジェクトが行われることが発表されましたが、さらに「ミュージカル ミンキーモモ~鏡の国のプリンセス」が、今年のゴールデンウィーク4月29日(木)~5月5日(水)の間、池袋サンシャイン劇場で上演されます。

「夢を忘れた大人のために夢を思い出させるために奮闘する女の子の物語」というアニメ版のコンセプトはそのままに脚本はオリジナル書き下ろし、セクシーなオリジナルキャラクター「ナイトメア」が登場するなどかなり意欲的な上演になりそうですが、このミュージカルの舞台衣装に身を包んだ主演俳優陣とスタッフらによる製作発表会が東京池袋・サンシャインシティ噴水広場で行われました。

詳細は以下。
ミュージカル | 魔法のプリンセス ミンキーモモ 公式ホームページ

会場となった池袋・サンシャインシティの噴水広場。


ポスター。


いろんな世代の人が、足を止めてポスターを見ていきます。


開演を待つステージ。吹き抜けとなっており、上のフロアからも見ることができるようになっていました。


司会の東京MXの小泉恵未アナウンサーが登場し、制作発表会が始まります。


まずは、2009年3月の東京アニメフェア2009でも登場した、日岡愛香・長澤夏実・小西香穂・渡部真鈴の「ドリームミンキーズ」が82年放映のファーストシリーズの主題歌「ラブ・ラブ・ミンキーモモ」を熱唱。

YouTube - 「ドリームミンキーズ」が「ラブ・ラブ・ミンキーモモ」を熱唱


会場が暖まってきたところで、まずはミンキーモモ(子ども)役のダブルキャスト、一岡杏奈と勝沼美紅が、舞台衣装で登場。


続いてミンキーモモ(大人)役の桂亜沙美が、婦人警官のコスチュームで登場。


腰にはホルスター、手には手錠と中々重武装。


そしてミュージカルのオリジナルキャラクター「ナイトメア」役のAKB48・秋元才加が登場し、俳優陣が出そろいました。


まずは挨拶から。「大人になったミンキーモモ役の桂亜沙美です。ミュージカルに出るのは久しぶりなので1から歌やダンスを稽古して素敵なミンキーモモを演じられるようにがんばりたいと思います。よろしくお願いします」


「ミンキーモモ役の一岡杏奈です。こんな素敵な衣装で舞台に立つのは初めてなので、今から本番をとても楽しみにしています。よろしくお願いします」


「ミンキーモモ役の勝沼美紅です。私はミュージカルは初めてなのですが舞台に立つのを今からとても楽しみにしています。みなさま、よろしくお願いします」


「ナイトメア役をやらせていただきますAKB48の秋元才加です。今回は秋元才加として、初のソロでやらせていただくミュージカルとなるので一生懸命がんばりたいと思います。よろしくお願いします」


一通り挨拶が終わったところで、司会者からの質問へ。

最初に出演の打診があったときは「できるかどうか不安だったんですが、ミンキーモモは夢をテーマにした作品で、私も自分の夢をつかむきっかけとなったのがミュージカルだったものですからなにかすごい縁を感じてこの役を引き受けることを決めました」とのこと。


「色々な職業の女の子に変身しますが、1つ1つ違ったように演じられたらと思っています」と、自分の役について語っていました。


続いて一岡杏奈。700名が参加したオーディションをくぐり抜けてきたそうで「オーディションは二日間あってとても緊張しましたが楽しく行うことができました。合格したと聞いたときはとても嬉しかったです」とその時の気持ちを説明。ちなみに「ミンキーモモ」を知っていた?という問いには「私は知りませんでしたがお母さんが知っていたのでオーディションの時も色々教えてもらいました」ということでした。


もう1人のミンキーモモ、勝沼美紅。オーディションに受かったときは「審査にはダンス、歌、セリフとあり緊張していてうまくできたか分からなかったんですけど合格したと聞いたときはまさか私が、と思いとてもびっくりしました」とのこと。やはりお母さんがミンキーモモを知っているそうで、さすがに歴史の長いアニメだけのことはあります。


そして最後にナイトメア役のAKB48・秋元才加。AKB歌劇団でも主役を演じていますが今回はソロとして初めてのミュージカルとなります。オリジナルキャラクターのナイトメアをどのように演じたいかという質問に対して「自分なりにも役作りをしていきたいなと思うんですけれどもスタッフの人とも、たくさん話し合って一緒に作り上げていけたらいいなと思っています」と答えていました。


今回のポイントはこの個性的な衣装。初めて着たときはどうでしたか?という質問に対して「AKB48でいつも着ている制服より似合ってるんじゃないかってぐらい素晴らしい衣装を着させていただいたので本当に光栄に思います」とのこと。


ちなみに「どこが一番衣装の中で気にいっていますか?」という質問には「セクシーな衣装を着させていただくことが少ないので、体のラインが出る衣装とかっていうのはすごく嬉しいなって。どこがって言えないくらい気に入ってます」ということでした。


ここで脚本・作詞担当の広井王子と演出の藤森一朗、そしてプロデューサーの竹澤寿之の3人のスタッフが登場。


竹澤プロデューサーは、桂さんのナース衣装等身大パネルを持って来ました。


これは本邦初公開。桂さんいわく「こんなかわいい格好は久しぶりにしたのでちょっとテンション上がって内股にしてみました」とのこと。


広井氏は「竹澤プロデューサーから脚本を書いてよと言われたのが1年半くらい前。なにせ「空モモ」「海モモ」というれっきとした原作がありますからこれを新しくするのは大変だと。長年のファンの方、関わったスタッフの方からも「役が違うぞ」と言われないようにやろうということで、何度も会議をして作り上げました」と脚本作りの苦労を語りました。現在は準備稿が仕上がり、作詞の作業に入っているとのこと。


演出の藤森氏。「ミュージカルの演出は何作目かになるんですけれども、ミュージカルというのはとても稽古の楽しいものなので、その楽しさをそのまま本番に持ち込むことができるようにがんばりたいと思います」と舞台のベテランらしい抱負でした。


竹澤プロデューサーは「思い出深いサンシャインでの公演ができるということで、大変嬉しく思っております」と、自身がチーフプロデューサーをつとめた「ミュージカル 美少女戦士セーラームーン」と絡めた挨拶でした。


今回はどういう話になるのかは気になるところ。「人間が夢をなくし、それをモモが取り返しにいくという形はそのままです。ただ、今回は2時間という短い中で、見える形で何か夢が壊れていかないといけない。そこでナイトメアっていう新しい敵キャラクターを作りました」とナイトメア誕生について明かす広井氏。


一度は男性が演じる前提で書き上げたものの、11月のAKB歌劇団の公演を竹澤プロデューサーが見て、秋元さんを抜擢したとのこと。ナイトメアとモモがどう交わっていくかは是非舞台を見てくださいということでした。

ちなみに広井氏はAKB歌劇団の構成・演出も担当しており、「最初は『AKBでしょ?』っていうちょっとナメた態度で行ったんですけど、実際に見てみたら秋元さんは凄くて……。舞台人として大事なものをしっかり持っている。これから経験を重ねて、いい女優になっていくだろうなと、楽しみにしています」と、秋元才加を絶賛していました。

ちなみに「広井さんは怖い存在ですか?」という質問に対しては「いや……結構みなさんそうおっしゃるんですけど、多分AKB歌劇団だけかもしれないんですけど……そんなことなかったです。でも怒る時はちゃんと怒ってくださったので」とコメント。それに対して「今回、演出しないから」とぼやかす広井氏。


今度は藤森氏に「演出としてビシバシやっていきますか?」と質問が飛びましたが、「いや、それは始まってみないとなんとも言えないんで……」とこちらも曖昧な答え。


「優しいのがいいよね~」と俳優陣。


「ここでビシバシ行きますと言ってもねぇ。みんな構えちゃうと思うし。優しくやりますっていうとナメられると思うんで。その場に応じてということで」と締めていました。


竹澤プロデューサーは、舞台「BOYS BE…ALIVE TRY AGAIN」のプロデューサーでもあり、同じく出演していた桂さんとの思い出を「出会ったときは14~15歳だったと思うんですけれども、まさしくミンキーモモの子どもが大人に変身したような感じで。もうしっかりしたレディですね」と語り、感慨深げでした。


最後に、どのような舞台になるのか?という問いに対して、「ミンキーモモの物語であると同時にミュージカルなので、見に来てくれるお客様が一緒にこの歌を歌ってみたい、となるような思い出に残る舞台にしたいなと思います」と答えていました。


そして公演概要の解説。全12回の公演となります。今日出席しているメンバーの他にもモモの母親である鏡の国の王妃役に横山智佐、衣装に「セーラームーン」の木鋪ミヤコ、作曲に中村友則など様々なスタッフが参加するとのこと。


「子どもだけでなく、お母様、これまでのファンの人にもしっかりと見ていただけるミュージカルにしたい」と言う竹澤プロデューサー。


続いて、報道陣からの質疑応答。まずは「ミンキーモモは色んな職業に変身しますが、みなさんは小さい頃何になりたかったですか?小さい2人は役者以外にこういう職業につきたいっていうのがあれば教えてほしいです」という質問。


桂「定番の定番のケーキ屋さんになりたくて……昔から甘い物が大好きだったのでこの職業になれば毎日おいしいケーキが食べられるんだろうなぁと思って(笑)ずっと夢見てました」


秋元「小さい頃のアルバムを見るとアイスクリーム屋さんと書いてました(笑)大好きだったので……」


……という2人に対し、子役の2人はなかなかしっかりと解答。
一岡「役者以外ではダンサーと歌手にもなりたくて、あと他にはマジシャンとかそんな感じの職業にもなってみたいなと思います。」


勝沼「私は女優さんの他にはキャビンアテンダントさんになって飛行機に乗ってくれたお客さんに素敵な旅ができるようにしたいと思います」


「すごい」「わたし達よりずっとしっかりしてる」と驚いていました。


次の質問に移ろうとしたところ、「俺たちはいいの?」と物言いが。ちなみに広井氏は「俺はガイジンになりたかった。ほんとに。大きくなったら本当に金髪で青い目になると信じてた」そうです。


「こちらのミュージカルは30周年記念の企画の1つということですが、他にはどのような企画があるのか?教えてください」という質問に対しては竹澤プロデューサーが回答。「昨年の3月にプロジェクトが発足、このミュージカルを柱として再放送とか雑誌での連載も開始される予定ですし、最終的にはやはり3度目のアニメーションにしていきたいなと思っております」と頼もしい答が返ってきました。


最後に一言ずつ、ミュージカルにかける思いを語ってくれました。


広井「ご家族そろって楽しめる暖かいミュージカルにしていきたいと思っております。是非皆さんでそろって劇場に足を運んでいただけますよう応援よろしくお願いいたします」


藤森「僕が小さい頃に見たすごく素晴らしい舞台を、今は僕が作っているということで、今回見てくれた子どもたちの胸に何か一生残るような、大人になってもふっと思い出すような、そういう思い出になる舞台をみんなでがんばって作り上げていきたいと思います」


竹澤「広井さんのサクラ大戦も確か13年目。僕が作ったセーラームーンも13年。なんとかミンキーモモは14年を目指したいなと思ってますので、その時には僕はいったいいくつなんでしょうかとは思いますが、頑張りたいと思います」


秋元「秋元才加としては初めてのミュージカルなので緊張しているところもあるんですけれどもたくさんの共演者の方々と一緒に稽古をさせていただいて色々学んで一生懸命頑張りたいなと思います。杏奈ちゃんと美紅ちゃんのほうがしっかりしてるので私もがんばりたいなと思います。よろしくお願いします」


勝沼「会場に来ていただいたお客さんにたくさんの夢を持って帰ってもらえるように頑張りますのでよろしくお願いします」


一岡「小さい子からも憧れの存在になれるように一生懸命頑張りますので、皆さま応援よろしくお願いします。」


桂「最近、暗いニュースのほうが目立つような世の中になってしまって、なかなか夢を見ることができなくなってきていますが、このミュージカルを通して、大人の方にはまた夢を見てみようかなと思ってもらい、子どもには夢ってこんなに素敵なんだ、夢を見るってこんなに幸せに満ちてるんだってことを感じてもらえるようなきっかけになるように、私達はがんばりたいと思います。今日はどうもありがとうございました」


最後はドリームミンキーズが再び登場、セカンドシリーズより「夢見るハート」を熱唱。

YouTube - 「ドリームミンキーズ」が「夢見るハート」を熱唱


そして出演者によるフォトセッションへ。


子役の2人。


ダブルキャストだけあって、雰囲気がよく似ていました。


モモが変身した後の大人らしい雰囲気を出す桂さん。


ミンキーモモ・グループの3人。


悪役っぽいポーズを決めてくれた秋元さん。


ライバル同士のツーショット。


こんな感じで撮影が進んでいきました。
YouTube - 「ミンキーモモ」ミュージカル 製作発表会フォトセッション


桂亜沙美さんのソロ撮影。2010年前期のNHK連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」の出演も決まっており、着々とキャリアを積み上げつつあります。Final Fantasy XIIIではヴァニラのモーションアクターも担当していたとのこと。


フォトセッションが終わった後も、東京MX向けの宣伝映像の撮影などを行っていました。

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in 取材,   動画,   アニメ, Posted by darkhorse_log

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