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拡張現実技術を利用し、何をどうすればマシンを修理できるか教えてくれるゴーグルが開発中


車や飛行機のメカニズムは日に日に高度化・コンピューター化しているため、これを扱うエンジニアの負担が増加しています。人手を増やして対応するにも1つの機械に習熟するには多くの時間がかかるため、単純に雇用を増やすというわけにもいきません。

そこで、拡張現実技術を利用して修理手順を順番に表示し、何をどの工具でどうすればよいのか教えてくれるゴーグルの開発が進んでいるようです。

詳細は以下。
Augmented Reality for Maintenance and Repair (ARMAR)

このシステムはコロンビア大学の研究者が開発している「ARMAR」と呼ばれるもの。ヘッドマウントディスプレイ(HM)に装着されたIRマーカーを、車内に10個設置されたカメラで読み取ることで、装着者の動きを検出、適切な画像をHMDに表示します。

ARMARシステムを通して、LAV-25兵員輸送車のメンテナンスを行う海兵隊員。


彼の目にはこう見えています。


動画で見てみましょう。

右下に全体図、上にはこれから行われる作業の内容が表示されます。赤い線は目標物までの方向を表します。
YouTube - Augmented Reality for Maintenance and Repair



周辺の機器や使う工具の番号も表示されます。このようにシステムで手順を表示することで無駄な動きが減り、所要時間を大幅に短くできるとのこと。


システムはAndroidベースの携帯電話を利用したコンソールでコントロールされます。


このように修理手順を早送り・巻き戻ししたり、次のステップに進めることが可能です。


コントローラーについては現在修理しているものから目や手を離さずに操作できるように、視界内のさまざまなデコボコをユーザーインターフェイスに変換するという方法も研究が進んでいます。

こんな感じで機械にはたくさんの凹凸があります。
YouTube - Opportunistic Controls



この凹凸にボタンを表示して、ユーザーインターフェイスとして利用することができるようになります。


動きの検知は指定範囲内での指の動きをキャプチャして行われる様子。


このようなジャバラのホースのギザギザをなぞってレバーのように使うこともできます。


回転も検知可能。


戦場だけでなく一般的な町の修理工場などでも、1人で色々な機種を修理する必要があるため、このようなデバイスはかなり有用であると考えられます。

また教育用途やカーナビなどの他、料理の手順をリアルタイムで指示してくれるシステムなど、様々な使い道が考えられそうです。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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