NVIDIAが第2世代Tegraプロセッサを開発、モバイル機器でHD動画やFlash、3Dゲームがより快適に
「GeForce」シリーズなどのグラフィックボードで知られるNVIDIAが、スマートフォンなどの携帯機器で130時間におよぶ音楽再生やHD動画の再生、1080pのHDMI出力などを実現する低消費電力で高性能な「Tegraプロセッサ」を2008年6月に発表しましたが、1年半の時を経て、新たに第2世代モデルが開発されました。
次世代ニンテンドーDSに搭載される可能性も取りざたされている第2世代のTegraプロセッサですが、従来の低消費電力というメリットはそのままに、さらなる処理能力の向上を実現しており、モバイル機器でFlashコンテンツを含んだWEBページの快適なブラウジングや長時間の音楽再生、3Dゲームなどを実現しています。
詳細は以下から。
New NVIDIA Tegra Processor Powers The Tablet Revolution
このリリースによると、NVIDIAは高解像度のディスプレイを搭載したタブレットタイプのモバイル端末などをターゲットにした第2世代となるTegraプロセッサを開発したそうです。
新たなTegraプロセッサはモバイル機器において高解像度のWEBブラウジングや1080pのフルHD動画のストリーミング再生に加えて、Adobeの「Flash Player10.1」に採用されたグラフィックアクセラレータに対応することで、Flashコンテンツを楽しむこともできるほか、消費電力が低いため、16時間のHD動画再生や140時間の音楽再生が可能になるといった長時間のバッテリー駆動を実現しているとのこと。
これがTegraプロセッサです。
また、モバイル用としては初となる最大1GHzで駆動する「ARM Cortex A9」のデュアルコアCPUとなっており、内部は8つの独立したプロセッサで構成されていることに加えて、消費電力を低減するためにそれぞれのプロセッサが処理内容に応じて独立または並列して演算するという仕組みが採用されています。
ちなみに通常のスマートフォン向けプロセッサと比較した場合、第2世代Tegraプロセッサは10倍のパフォーマンスを実現しているとされており、初代Tegraプロセッサと比較しても、処理性能は最大4倍にあたるそうです。
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