「機動戦艦ナデシコ」「宇宙のステルヴィア」の佐藤竜雄監督が手がける最新作は「ミニスカ宇宙海賊」
1996年に「機動戦艦ナデシコ」、2003年に「宇宙のステルヴィア」とSFアニメをヒットさせてきた佐藤竜雄監督がまた新しいSF作品を手がけることになりました。今回は笹本祐一のライトノベル「ミニスカ宇宙海賊」のアニメ化で、佐藤監督はシリーズ構成も担当。アニメーション制作はサテライトが行うそうです。
詳細は以下から。
朝日新聞出版 最新刊行物:『ミニスカ宇宙海賊』アニメ化決定!
朝日新聞出版によると、笹本祐一のライトノベル「ミニスカ宇宙海賊」のアニメ化が決定し、監督・シリーズ構成を佐藤竜雄が、アニメーション制作をサテライトが行うことになったそうです。放送は2年後の2011年を予定しているとのこと。
「ミニスカ宇宙海賊」は、宇宙ヨット部に所属する女子高生の前に、かつて父親(伝説の宇宙海賊)に仕えていたという部下が現れて宇宙海賊の跡取りにされてしまうというスペースオペラ。筆者の笹本祐一は朝日ソノラマ文庫でヒットシリーズ「ARIEL(エリアル)」や「星のパイロット」を書いており、「ミニスカ宇宙海賊」はソノラマ文庫解散後に創設された朝日ノベルスの筆頭タイトルの一つです。
アニメで監督を務める佐藤竜雄は1994年に放送された少女漫画原作のアニメ「赤ずきんチャチャ」で大地丙太郎、桜井弘明とともに注目を集めた人物。
1995年にNHKのテレビアニメ「飛べ!イサミ」で監督デビュー。1996年の「機動戦艦ナデシコ」では監督・脚本(これが初脚本)・演出・絵コンテを担当、同時期に放送された「新世紀エヴァンゲリオン」などと共に当時のアニメブームの牽引役となりました。オリジナル原作を手がけることもあり、原作・監督などを務めた2001年の「学園戦記ムリョウ」は特に自信の素の作風に近いと語る一方、「獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇」など自身が原作ではない作品で普段の作風とは異なるものも担当しています。佐藤が監督した「機動戦艦ナデシコ」や2003年放送のSFアニメ「宇宙のステルヴィア」は非常に人気が高く、続編を期待する声も大きかったのですが、2005年に続編制作がなくなったことが発表されました。理由については明かされなかったものの「作品の問題ではなかった」という言及があったことから、ファンを中心に紛糾する一幕も見られました。
「ミニスカ宇宙海賊」はまだ第3巻「ミニスカ宇宙海賊3 コスプレ見習海賊」が11月20日に刊行されるところという作品ですが、ステルヴィア以来久々にSF作品を監督する佐藤竜雄がどのように素材を料理するのか非常に楽しみです。
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