「クレヨンしんちゃん」作者の臼井儀人氏が金曜日から失踪
1990年から双葉社の「漫画アクション」「まんがタウン」に連載されている「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さんが失踪したことが明らかになりました。臼井さんは9月11日(金)から行方がわからなくなり、12日(土)に家族から埼玉県警に捜索願が出されています。続報によれば、臼井さんは家族に「群馬へ山登りに行ってくる」と言って出かけたそうです。
追記:9月20日、群馬県荒船山中で発見された男性の遺体が臼井さんのものだと確認されました。
詳細は以下から。
クレヨンしんちゃんの作者が失踪、11日から - MSN産経ニュース
臼井さんは9月11日(金)に姿を消したとのことで、翌日には埼玉県警に捜索願が出されました。現在、本人への連絡はつかない状態で、「クレヨンしんちゃん」を連載している双葉社は「連絡が取れずとても心配している」というコメントを出しています。
臼井さんの代表作「クレヨンしんちゃん」は1990年から「漫画アクション」に連載が始まり、1992年からはテレビ朝日系列でテレビアニメ化され、子どもが親の名前を呼び捨てにして呼んだり、下半身や臀部を露出したりするなどの表現から、日本PTA全国協議会の「子供たちに見せたくない番組」アンケートで1位の常連となっています。連載は現在も「まんがタウン」「jourすてきな主婦たち」で続いており、元々は青年誌掲載だったことからホームコメディというよりも大人向けのマンガでしたが、徐々にホームコメディ化しました。最近は1話完結ギャグ漫画から、さらにストーリーものへと変化を遂げており、また、臼井氏が聖書に深く触れたことから、聖書をモチーフにしたかのような話も出てきています。
9月5日(土)からは「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」を原案とした映画「BALLAD 名もなき恋のうた」が公開されており、「クレヨンしんちゃん」には注目が集まっているところです。
失踪したマンガ家といえば、二度の失踪体験を「失踪日記」というマンガにした吾妻ひでお氏が有名。吾妻氏の場合、自身のブームが過ぎた後の低迷期に失踪を繰り返しましたが、現在も連載を続けている有名作品の作家が失踪というのは前代未聞です。何事もなくひょっこり戻ってくることを期待しています。
追記:
読売新聞や毎日新聞の続報によると、臼井さんは11日朝に「群馬へ日帰りで山登りに行く」と言って出かけたそうです。普段からよく一人で山登りに出かけていたらしく、埼玉県警は群馬県警・長野県警に協力を要請し捜索にあたっています。臼井さんは携帯電話を所持していますが、かけても呼び出し音が鳴るだけで応答がないとのこと。
「クレヨンしんちゃん」作者不明、群馬の山で遭難か : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
クレヨンしんちゃん:作者の臼井さん不明に…家族が捜索願 - 毎日jp(毎日新聞)
追記:
9月20日、群馬県荒船山で発見された男性の遺体が臼井儀人氏のものだと判明しました。
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