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衝撃テストを行うために作られた超高圧ウォーターキャノンが搭載されたボルボ


自動車の安全テストはかなり様々な状況を想定して行われます。その中には走行中の車にもし横から他の車が突っ込んできたら……というかなりクリティカルなものも含まれますが、まさかテストドライバーが乗った車に実際に車をぶつける訳にはいきません。

そこで、フォードの研究グループは車の後部に取り付ける超高圧ウォーターキャノンシステムを開発。大量の水を発射しその反動を用いて衝突のショックを再現するので、実際に物をぶつける必要がなく、テストドライバーの安全を最大限に確保しています。

詳細は以下。前から見るとまったく普通の車ですが、後部に何やら見慣れない物がくっついています


これがウォーターキャノンの本体。砲口は横向きに取り付けられており、パイプ内には約37.8リットル(10ガロン)の水が入っています。


キャノンの後ろ側。


このオレンジ色のタンクに135psi(9.5kgf/cm2)という高圧の圧縮空気が入れられており、これを利用して水を噴射すると2Gの加速度で横向きのショックが発生します。交通事故を記録するためのドライブレコーダーは0.4~0.8Gの加速度で作動するので、2Gのショックはかなりひどい衝突と言えるでしょう。


完全防備でテスト車両に乗り込むテストドライバー。親指の先にある赤いボタンを押すとズドンと水が発射されます


かなりの迫力で水が噴き出しています。ムービーはこちらから。
YouTube - Volvo Water Cannon? Volvo Stability Control Test


システム全体がまだ大きすぎ・重すぎなので、テスト車両に積み込むと全体の重量バランスが変わってしまうため正確なテストを行うことはできないのですが、研究チームは小型化をすすめており、将来はどのような車両にも搭載してテストができるようになるとのこと。

その他の写真やムービーはこちらから
Jalopnik - Riding The "Volvo Water Cannon" - Volvo Water Cannon

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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