米軍が「自爆攻撃シミュレーター」を開発
米軍では、より現実に即した訓練をするために莫大な額の投資をしています。光線銃を利用した「MILES」と呼ばれる銃撃戦シミュレーターもその内の一つですが、米軍はこのMILESを改良。体に爆弾を巻き付けて自爆攻撃をしてくる敵への対処を訓練するためのシミュレーターが開発・実用化されつつあります。
詳細は以下。United States Patent Application
「Military Training Device(軍用訓練デバイス)」とごく簡単に命名されたこの装置は、外からみても分からないように普通の衣服に埋め込んで使われます。テロリストは民間人の服装で活動することが多くそれを見分ける訓練が必要になってきますが、装置が目立ってしまうと訓練にならないためこのような工夫が必要になってきます。
米軍で用いられている「MILES(多目的レーザー訓練システム)」。青丸の装置から出るレーザーが赤丸のセンサーに当たると負傷と判断されるというもの。
(Photo from Wikipedia)
このように服の表面にLEDをとりつける。LEDが発光しその光がMILESのセンサーに当たると爆発に巻き込まれたと判断されるという仕組み
LEDや発光コントロール装置は図のように目立たないように埋め込まれるので見分けがつきにくく、訓練の緊張感を維持することが可能。
中東の民族衣装のイメージで作成されるらしい。
近年では市街地戦に向けた戦術・装備に重点がおかれていますが、自殺攻撃のような非人間的なものでもあり得ることとして想定しないといけないというのは悲しいことです。
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