悪名高い米軍グァンタナモ基地秘密収容所の真実の姿に迫る写真集
グァンタナモ米軍基地はキューバ東南部のグァンタナモ湾に位置するアメリカ海軍の基地です。2002年からはイスラム過激派テロの容疑者の収容所としても用いられており2001年のアメリカ同時多発テロ事件の逮捕者もここに移送されています。
当初は施設の存在が秘密扱いになっていた上に、アメリカ国内でもキューバ国内でもない治外法権区域になっているため、収容者に対する非人道的な扱いや拷問による自白の強要などが横行していました。このことが人権団体の手で明るみに出ると一気に批判が高まり、これを受けて2009年1月にはオバマ大統領がグァンタナモ基地の収容施設を含む秘密収容施設の閉鎖を命令、収容者は他の施設に移されることが決定しています。
詳細は以下
グァンタナモ基地の収容所施設はキューバ南東部のこの辺り
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イスラム教徒の収容者に支給される1日5回のお祈りのための敷物と、メッカの方角を表す床に描かれた矢印
模範囚を収容している第4収容施設は開放的。白い衣服は模範囚にのみ与えられる
洗濯は自分で行う
やや警戒の厳しい第5収容施設はすでに使用されていない
尋問室。素行のよい収容者はここで週1回手錠・足かせなどの拘束つきで映画を見ることができる
1日に最低2時間は運動のための時間が与えられ、10×20フィート(約3×6メートル)の金網の檻の中でサッカーをしたり走ったりできる
弁護士との接見の際も拘束される
洗面具、綿のつなぎ服、そして祈りのための敷物
タオル掛けが下を向いているのは自殺防止のため。鏡は割れないように強化されている
外部の人間が入れる中ではもっとも警戒の厳しい第6収容施設の独房に集合する海軍の兵士達。9.11テロの容疑者を収容する第7収容施設の位置は極秘扱いになっている
収容者のための絵画教室がひらかれている
図書館には1万2千冊以上の本がある。もっとも人気があるのはイスラム教典の言葉を用いた自己啓発本だそう
アフガニスタン戦争の捕虜を多く収容していたキャンプ・エックスレイの尋問室。キャンプ・エックスレイは2002年に廃止され、捕虜は他の収容施設に移された
水責めなどの拷問がこの尋問室で行われた
キャンプ・エックスレイのシャワー区画。屋根がない
ほぼ露天の金網の檻に捕虜は閉じこめられていた
監視塔
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