ハードウェア

SSDの書き込み速度を最大100倍にまで高速化して寿命も延ばす新技術「ExtremeFFS」


段々とその存在感を増してきたSSD(ソリッド・ステート・ドライブ、ハードディスクのように扱えるフラッシュメモリ)ですが、その速度と寿命についてはまだまだ懐疑的な論調が目立っていましたが、それらの問題を解決する技術が登場するようです。その名は「ExtremeFFS」、サンディスクが開発した新技術です。

それに伴い、SSDの性能を測定する指標として新たに「vRPM」と「LDE」という2つのベンチマーク基準も発表しており、ハードディスクドライブからSSDに買い換える際の目安として、覚えておくと便利そうです。

詳細は以下から。
SANDISK INTRODUCES ExtremeFFS NEW FLASH MANAGEMENT SYSTEM FOR IMPROVING SSD PERFORMANCE AND RELIABILITY

SanDisk | Business Products | Embedded Computing | SanDisk SSD Solid State Drives | SanDisk Technical Expertise and Metrics

このExtremeFFSと呼ばれている新技術は次世代型のフラッシュ・マネジメントシステムで、サンディスクが特許を保有しているもの。2009年に出荷されるサンディスクの新商品には搭載予定となっており、最大で100倍のアクセス速度上昇が可能とのことです。これはページベースのアルゴリズムで作動するもので、NANDチャンネルが独立して振る舞うというノンブロッキングなアーキテクチャーとなっており、ユーザーパターンを「学習」することによって、使用する時間の増加とともに、製品の性能および持久力を最大限にすることが可能になっているそうです。


これに伴い、SSDの性能を測定する指標として新たに「vRPM」と「LDE」という2つのベンチマーク基準を設けるとのこと。

「vRPM」とは、SSDとハードディスクドライブの間の性能、あるいは別のSSDとの比較を可能にするもの。ハードディスクは主にRPM(毎分回転数)で測定されるのに対し、回転する部品を持たないSSDの場合はそれとは違う方法が必要になるというわけ。この指標に基づくと、来年には現在のSSDよりも4倍高速化すると予測しており、さらには2.5インチHDDの6倍の速度すら可能になるだろうと推測しています。

そして、「LDE」とはSSDの寿命を計算するものになっており、どれだけの量のデータがSSDに書き込みできるか?というものを示すそうです。基準としては何テラバイトのデータが総数として書き込まれるかというものを表すことになります。確かに、今までの何回読み書きできるかという「回数」に比べれば妥当な基準であるような気がします。

そのうち、店頭などで並んでいるSSDにもこの「vRPM」と「LDE」の数値が書かれるようになり、わかりやすくなるのかもしれません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
高速SSDとHDDの性能の差はどれほどか実際に比較してみました - GIGAZINE

書き換え限度の低さがデメリットのSSD、寿命はなんと864年もあるらしい - GIGAZINE

転送速度はHDDの20倍、今までの常識を覆す速度のSSDが登場へ - GIGAZINE

Intelが超ハイエンドSSDを発表、爆速な上に3年間絶え間なくデータを書き込み可能に - GIGAZINE

GoogleがサーバーにSSDを採用へ、量産効果でSSDが値下がりか - GIGAZINE

ついに非常に安価な120GBのノート向けSSDが登場、読み書き速度も実用レベルに - GIGAZINE

寿命は従来の5倍、サーバーにも使える高耐久なSSDを開発へ - GIGAZINE

市場価格のほぼ半額、ついにノートパソコン向け激安SSDが登場 - GIGAZINE

最大容量192GB、手軽に安価なSSDを自作できるアダプタが登場 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by darkhorse

You can read the machine translated English article here.