寿命は従来の5倍、サーバーにも使える高耐久なSSDを開発へ
フラッシュメモリを使うことで従来のHDDでは実現できなかった低消費電力、低発熱、振動などの影響を受けない高い耐久性などを実現している記録媒体「SSD」ですが、データの読み書き回数に限界があることが、24時間365日稼働し続けるサーバーなどに用いるネックとなっていました。
そしてその問題点を解決するために、データの読み書き回数を5倍まで引き上げたSSDが開発されるそうです。
詳細は以下の通り。
Samsung Collaborates with Sun Microsystems to Develop New Ultra-Endurance Flash Memory for SSD Products in Server Applications
このリリースによると、SamsungとSun Microsystemsは常時稼働している動画配信や検索エンジンのサーバー用として利用できるSSDの開発に向けて提携することを決めたそうです。
開発を目指しているSSDは、大容量化をもたらしたことで定評があるMLC(マルチレベルセル)方式ではなく、速度や書き込み可能回数に優位性があるSLC(シングルレベルセル)方式のフラッシュメモリを採用したもので、従来の5倍の読み書き回数を実現することが目標とのこと。
また、このSSDが開発された場合、消費電力1ワットあたりのデータ転送速度はHDDの100倍にあたるとしており、現在のサーバーが抱えている冷却にかかる電力を含めた消費電力を抑えられるとしています。
なお、調査会社によると企業のSSDに対する需要は、2012年には224万台にのぼると見込まれているそうです。
実際に製品化されるのは先の話であると思われますが、サーバーだけでなく、ノートパソコンなどの記録媒体として採用される日は来るのでしょうか。
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