広告

きれいなモノクロ印刷を極めるため、エプソン「PX-5600」のブロガー向け発表会に行ってきました


プロやハイアマチュア向けのA3ノビ対応インクジェットプリンタ「PX-5600」のブロガー向け発表会というのに行ってきました。モノクロ写真と落ち着いた色合いを好むユーザー向けに作られており、プロも納得するぐらいのレベルの印刷ができるということらしいのですが、果たしてどれぐらいのレベルに達しているのでしょうか?

というわけで、当日のレポートは以下から。
今回体験するのはこのエプソン製インクジェットプリンタ「PX-5600


会場は東京メトロ西新宿駅から歩いて5分程度のところにある西新宿三井ビル


会場に到着、GIGAZINEが一番乗り


当日の会場の様子はこんな感じ


参加者が続々到着、どんどん増えていきます。見ていると、いかにもブロガーって感じの方もチラホラといるようです。


これが今回体験する「PX-5600」、第一印象は「とにかくデカイ」。


座る席はこんな感じでした。「PX-5600」と写真を加工するためのパソコン一式が用意されています。


13:00にイベント開始。まずはエプソン販売株式会社社長、平野さんの挨拶。


エプソンプロセクションブログの説明。エプソン製品のいい点・悪い点を上げてもらい製品開発に役立てていくとのこと。やはりユーザーの生の声というのが大事な時代になっているらしい。


そしてそれいけ写真隊の説明。実際にエンドユーザーとふれあうことによって、プリントの悩みなどを聞き、製品開発に役立てていくそうです。


続いて、開発の橋爪さんから製品説明。


製品概要はこんな感じの説明でした。


いよいよここからが本番、写真家の根本タケシ氏による「モノクロプリントの楽しみ方講座」が始まります。根本氏は10年以上前からデジタルでの入校を実践しているとのことなので、いわばこの道のプロ、ただの写真家ではありません。

根本氏登場。


今回のテーマは「モノクロプリントをもっと楽しむ方法」。根本氏によると、

「写真は撮影して終わるのでなく、ちょっとした工夫でさらに楽しむことができる」
「難しく考えずに、単純に楽しむのであれば、モニターを通さずに直接プリンターでプリントする方がいい」
「仕事ではRAWデータを使うが、個人で利用するのであれば、RAWデータに頼らず、JPGでかっこよく撮影しましょう」


とのこと。ポイントとしては以下のようになります。

「写真の楽しさを極めよう」
特に気構える必用はなく、気楽に写真を楽しもうという話。根本氏は写真をネタにしてお酒を飲む事があるようです。写真仲間と飲み交わすときは「飲み代はいらないから、プリント用紙か写真データを持ってこい」と知人に言うそうです。写真をプリントしながら、それをネタに酒を飲むとは本当に写真が好きな方などだと思われます。

「モノクロ写真を徹底的に楽しもう」
モノクロ写真は誤解されている。モノクロとカラーは同じ土台であるので区別する必用がない。今はカラーをモノクロ化する時代のため、モノクロも一つの個性と考えるべき。

モノクロ化の方法を説明。チャンネルミキサーのベストバランスは「24(レッド) ,68(グリーン),8(ブルー)」。覚えておいて損はない。
面倒くさいなら、PX-5600でモノクロ化するという手もある。
カラーデータのままモノクロ化できる。印刷設定→モノクロ写真を選ぶだけで、非常に簡単。

「プリントをしよう」
PX-5600はグレーバランス良好で発色もクリア。高彩度、低彩度側ともにメリハリがあるとのこと。
派手な色がでるプリンタより、がっちりした色がでるプリンタがいいとのこと。

プリンタの使い方について、以下のような点を守るといいらしい。

■1:電源は必ず本体の電源ボタンで切る
本体電源ボタンで電源を切らないとノズルが閉まらないため、電源は必ず本体の電源ボタンで切ること。

■2:発色のテストプリントを行う
初めてプリンタを利用するときは発色のテストプリントを行うこと。また購入前にどれだけRGBが出るのか、試してから購入した方がよい。

■3:色管理を何で行うかを最初に決める
プリンタで色管理を行うのか、Photoshopで行うのかを決めること。プリンタで色管理を行うのであれば、Photoshopの色管理はオフにする必要がある。画面を見て色管理を行う際、モニターの再現度はあまりよくないため、実際にプリントした物とはかなり異なってくる。正確に再現されていない画面を見て色管理をしてもうまくいかないことが多い。もしプリントして思った通りの色が出ていないのであれば、写真を撮り直した方が早い。再現度の高いモニターもあるが、かなり高額なため手を出しにくい。むしろ、今のカメラやプリンタは昔よりもしっかりしているため、カラーマネジメントは特に気にする必要はない。

■4:用紙を入れるときにはすき間を空ける
プリント用紙を入れる時は、ツメを用紙にぴったり合わせるのではなく、少しアソビをもたせてすき間を空けた方がスムーズに用紙が進むのでよいとのこと。

根本氏の話が終わり、10分休憩。この間に根本氏のモノクロ作品と愛用の鉛筆を見せてもらいました。

なるほど、なかなかためになる内容です。

というわけで根本氏の話が終わり、10分間の休憩。この間に根本氏のモノクロ作品と愛用の鉛筆を見せてもらいました。

根本氏愛用のサイン用鉛筆。


スケッチ用のもので、柔らかい質感です。


根本氏のサイン。手慣れた感じです。


根本氏愛用のポートフォリオ。これに入れることで紙が折れ曲がらないで済むというわけ。特注だそうですが、それほど高い物ではないそうです。


休憩終了。実際にモノクロプリントを体験します。

これが用意したモノクロ写真。1枚目はガラスの置物。


2枚目は劇団四季「オペラ座の怪人」の前にあったオブジェクト。


一枚目はエプソンの担当者の方に実際にプリントしてもらいました。


ちゃんとツメに遊びを持たせています。


プリントアウト中のムービー。印刷中も非常に音が静か(後ろで聞こえているのは根本氏の声)。エプソンによると、最大解像度でプリントしても、約50デシベル程度とのこと。


モニターでは白色がつぶれていたのですが、実際にプリントすると、きれいに表現されています。


二枚目は自分で挑戦してみることに。


問題なく印刷できたので、GIGAZINEのサインをしておきました。根本氏のサインと比べて、慣れていないのがわかります……。


最後に額に入れてもらいました。


オペラ座の怪人の完成。


持って帰れないので、郵送で送ってもらう事にしました。


というわけで体験会は無事に終了。雨が降る中、みなさんおつかれさまでした。


なお、「PX-5600」の実物が編集部に届く予定なので、さらに詳しい実機レビューはまた後日に掲載予定です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事

セイコーエプソン、「究極の黒」を表現できる長寿命有機ELを開発 - GIGAZINE

エプソン、インクを再充填して使える再生インクカートリッジを開発 - GIGAZINE

携帯電話などの充電時間を劇的に短くする技術が登場へ - GIGAZINE

in 取材,   ハードウェア,   広告, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.