イケメンではなくブサメンな男に限って美人の彼女をゲットする理由
なぜ一般的には「醜い」側に分類されざるを得ないような男性に限って、一般的には「美女」と呼んでも差し支えない相手をゲットしているように見える場合が多いのか?心理学者のViren Swami氏とAdrian Furnham氏によると、この秘密には実はちゃんとした理由が存在するとのこと。
驚愕の秘密の内訳は以下から。結論までものすごく長いので気をつけてください。
Why do ugly boys get gorgeous girls? The secrets of physical attraction are revealed | the Daily Mail
その前に、まずは「美女」とはどういうものか?というのを知っておく必要があります。
■体の大きさ、太っているとか細いであるとかは問題か?
現在の文化はやせた女性を賞賛する傾向にあるが、これはあくまでも現在の文化の流れによるものであり、これは「豊かな社会」に見られる傾向だそうです。逆に全体的に「貧しい社会」の場合は、ふくよかな体型の女性の方が好まれるとのこと。しかし、このことはモテるかどうかとは実は全く関係ないとのこと。そして、やはりモテるかどうかという段階になると体型よりもまず「顔」がより魅力的であるかどうかというのが重要視されるらしい。
■より大きい胸が必要なのか?
実は理想的な胸のサイズというものについては結論が出ておらず、このことについては個人の味覚や文化が変化するように、一定ではないとのこと。また、胸のサイズが全体の魅力についてどれぐらい影響するかというと、これもまたあまり影響していないとのこと。研究によると、胸の大きさというものは体重や体の形より重要視されることはないそうです。
■では、完璧な体型とは?美人とは?
しかしながら、マリリン・モンロー、ミロのヴィーナス、ソフィア・ローレン、スカーレット・ヨハンソンなどなど、いついかなる時代においてもある一定の「望ましい美女」とされる人間がいることも確かなわけで。これは「顔」ではなく、「WHR」(ウエストとヒップの比率)が関係しているとのこと。理由としては、元来が狩猟採集民であった人類の祖先の時代、健康的で生殖力に富んだ女性かどうかを判断するために使われていたのがこの「WHR」であり、それが今でも影響しているため、太っているわけではないがより曲線的な体型の女性に対して、男性は魅力を感じるようにできているとのこと。
また、大部分の女性はこのWHRの値が0.7から1.0であるのに対し、いわゆる魅力的とされる女性の場合は0.7か0.8だそうです。つまり、WHRの値が増加するほど、魅力は低下すると考えて差し支えない、というわけ。
このWHRの値を下げるにはやせていなくてはならないというのが一般的なのですが、実はやせていなくてもWHRの値が下がるケースが存在するとのこと。例えば若い女性の場合、どちらかというとかなりぽっちゃりな体型であっても実はWHRの値が低いケースがあるとのこと。これはなぜかというと、女性は年齢を重ねるとウエストが「厚く」なっていき、これに比例して受精率が減少していくそうで、これが年齢とほぼ比例するとのこと。つまり、スリムなウエストが受精率を示すシグナルであり、男性にとってはより魅力的に実は感じられているそうです。
が、原始的な種族においてはやせたウエストよりも太ったウエストの方を好むケースが多いと言われています。しかし、これもやはり程度の問題で、先ほどの「豊かな社会」か「貧しい社会」かで変化する指標のひとつにすぎないとのこと。今日では太りすぎているのは明らかに健康上の問題を抱えているとされるので、魅力的ではない、とのこと。つまり、やせているべき部位はウエスト、腰である、ということらしい。
さて、ではやっと男性編です。男性の魅力というものについて考察していきます。
■男性の身長はできるだけ高い方がよいのか?
女性は身長が高くてハンサムな男性を探しており、ほとんどの女性は「低身長で、自信が無く、醜い男性」を探してはいません。この中で身長の高さについては一体どれぐらいの重要度を占めているのでしょう?平均的に見て身長の高い男性の方がより多くの子どもを持っているそうで。しかし心配することはなく、多くの研究が示すところによると、なんと平均身長の男性の方が、平均的な身長より高い男性よりもより魅力的に感じられているそうです。つまり、高すぎると実は良くない。平均以上に高い身長、それもまた不健康の度合いを実は示しているそうです。
■なぜ同性愛の男性、いわゆるゲイはジムにいる場合が多いのか?
女性の同性愛者、いわゆるレズは筋骨隆々の女性がよいとかそう言うことはないのに、なぜか男性の同性愛者はいわゆる「ガチムチ」な体型、マッチョな体型、とにかくそういう体型に惹かれることが多いようです。なぜなのでしょう?一般的なゲイの男性の場合、上半身の強さ、特に二頭筋や腹筋に対して理想化する傾向が強いとのこと。そのため、過度に筋肉組織を発達させてしまうゲイが多くなり、より男らしい自分というものになっていくことによって、一般に男性が好きなのは女性であるのに、男性が好きな男性である自分は女性に近いのではないか?という自己像に対する潜在的な疑念や嫌悪というものから遠ざける働きを持っているそうです。
■ヒゲについて
1970年代と1980年代にかけての研究結果によると、正反対の結論が出ています。あごひげを生やしているとより年を重ねており、男性的であり、勇敢で自信があることを示す一方で、女性はこういう男性と一緒に寝たくはないと思う、と。なぜなら、あごひげにはダーティーなイメージがあり、基本的にはファッション性と個人的嗜好に左右されるため。
■毛深いか無毛でつるつるか
毛深くない方がより若さと受精率があることを示すものである一方、全体として無毛であるということは女性でも男性でも魅力を落としてしまうそうで。なぜかというと、あまりにも無毛すぎるというのは思春期を迎える前、すなわちそもそも子どもを作ることができないということであるため。例えば胸毛などについて、欧米の場合は60%の男性が脱毛処理をある程度行っているそうですが、これは文化的な影響が大きいとのこと。そのため、あまり魅力的かどうか?という指標においては重要ではないらしい。
■酔っぱらっていると相手が美男美女に見えるというのは本当か
夜に相手を見たときにはコレこそ夢にまで見た理想的な相手だ!と思っていたのに、翌朝になって太陽の下でよくよく見てみると、まったくそうではなかった、というのはよくある話。酔った勢いでやってしまったら相手がモンスターだったというアレです。しかしこれは酒の勢いだけではなく、1979年の研究によると、独身の者が夜にバーなどで異性を見ると、実際の魅力のレベルよりももっと魅力的であると感じてしまう場合が多いとのこと。さらにこの研究者によれば、時間が経過すればするほど、つまり一人で帰宅するのが危険な時間帯になればなるほど、独身者はこの「魅力を感じるレベル」をどんどん格下げしていくそうです。
■肌は白ければ白いほどいいのか?
前近代的な産業社会においては、日焼けしているということは屋外で働く肉体労働者であるということであり、それは結果的に社会的身分も収入も低いことを端的に示していました。歴史的に見てより白い肌を持っているということは、十分豊かであるために一日中室内にいても良いということを示すサインであり、そのため、美しいかどうかの基準として肌の色というものがあったらしい。しかし20世紀になると話は変わり、日焼けした肌というのが逆に豊かさを示すものとなりました。なぜなら、実際の気候とは関係なしに温暖な気候の場所に飛行機などでいつでも行けるほど豊かであるということであり、貧乏よりは金持ちである方が望ましいためです。
が、この傾向が近年ではさらに加速され、ある程度の予算があれば日焼けサロンのような感じでいつでも年中日焼けできるようになり、もはや日焼けした健康的な肌の色というものには何の価値もなくなってしまいました。つまり、現在の社会において、肌の色というものについては、魅力的かどうかはほとんど関係なくなっている、と。
■人種は関係あるのか?
肉体的な魅力というものは人種とは一切関係が無く、個人的な先入観や文化的な圧力というものを考慮しないのであれば、どの人種であろうが、すべてのほかの人種に対して平等に魅力的に見せることが可能だそうです。つまり、皮膚の色の差よりも重要なのは結局の所、顔と体の対称性の度合いになる、とのこと。どれだけシンメトリーであるか、と。
しかし、かなり完璧な左右対称の顔と体を持つことができるのは非常に健康的な一部の人間だけであり、それ以外は実はそこまで言うほど完璧なシンメトリーではないわけです。
■では、なぜかっこいいわけでもない男性にものすごく美人の彼女ができるのか?
ようやく題名の問題に近づいてきました。まず、これまで見てきたように、男性は肉体的に魅力的な女性を探す傾向が強く、一方で女性は身体的な魅力よりは富と社会的地位といったものを相手の男性に求めます。この男女間における優先する条件の差が如実に表れるのがいわゆる「美女と野獣」の組み合わせであり、現実世界で最も有名な例が、「F1界の支配者」とも呼ばれるほどの地位と金を持つバーニー・エクレストンとその妻、スラヴィカ・エクレストンの組み合わせです。妻はクロアチア人の元ファッションモデルだそうで。以下がその写真。
つまり、肉体的な魅力が欠落している男性であったとしても、それを補うだけの別の何かがあるのであれば、いわばトレードオフのような感じで、かなりレベルの高い女性を相手にすることも十分に可能である、というわけです。
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