サイエンス

プラスチックにマイクロ波を当てることで石油に分解する技術を開発


アメリカの会社Global Resource Corporationが、プラスチックを石油へ戻す技術を開発したそうです。必要なものはマイクロ波で、あてるだけで石油と可燃性ガス、残りのカスに分解されるそうです。

詳細は以下の通り。
Giant microwave turns plastic back to oil - earth - 26 June 2007 - New Scientist Environment

GRC社が開発した「Hawk-10」という機械は1200もの異なる周波数を出すことができ、それが特定の炭化水素に作用することでプラスチックやゴム製の素材をディーゼルオイルと可燃性のガスに分解できるそうです。ビニールコーティングされた銅線でも、外側のビニールだけを分解してただの銅線にできるため、石油とガスを燃料としてリサイクルするだけでなく、銅線を取り出してリサイクルするのにも便利。


なお、日本でも2006年に崇城大学の研究者がペットボトルを電子レンジで分解する方法を開発しています。

スラッシュドット ジャパン | ペットボトルを電子レンジで手軽に分解

GRC社のサイトは以下。

Global Resource Corp. - Solutions for Alternative Renewable Energy

このプラスチック分解のために膨大なエネルギーが必要なんて本末転倒なオチだったりするのでしょうか。この機械で処理するコストの問題などがないのであれば、すばらしい技術ですね。

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in サイエンス, Posted by logc_nt

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