Windows VistaもWindows XPも同程度のセキュリティリスクを抱えている

Windows Vistaのウリは「セキュリティ」であり、そのために期待されていた斬新な機能の数々を捨てるという大英断までやった経緯があるのですが、それでもなおWindows VistaもWindows XPもセキュリティリスクの度合いで言うと、そのままではあまり変わらないそうです……なんてこったい。

詳細は以下の通り。
Windows Vista no more secure than XP: report

Review: Vista, XP Users Equally At Peril To Viruses, Exploits - Software - IT Channel News by CRN and VARBusiness

調査したのはテクノロジ・ビルダー向けの業界誌であるCMP Media社、そのCRNの一部門であるCRN Test Center。かなりきっちりしたテストをすることで定評があるわけですが、その調査結果によると、Windows Vistaは何層にもわたるセキュリティ構造やセキュリティツールを搭載しているにもかかわらず、セキュリティホールが多数あるとのこと。とはいうものの、Windows Vistaは最初からアンチウイルスソフトウェアを搭載しているわけで/はないので、素の状態で検査されるとやはりもろいわけでして……。

一応、Windows Defenderやユーザーアカウント制御(UAC)といった仕組みも存在するのですが、検証結果ではUACは割と細かく動作してくれるものの、Windows Defenderの方は華麗にスルーする場合があるようなので注意が必要とのこと。Internet Explorer 7についてもデフォルトのままではXPのIE6ほどひどくはないものの、やはり突破される可能性が残っており、不安は残る。ただし、Internet Explorer 7には「保護モード」というのがあるため、そういう意味ではセキュリティは以前よりも向上しているようです。

つまり、デフォルト設定ではVistaは頼りないが、設定次第ではかなり強化されるというのが現時点での結論。こうなると今のXPとデフォルトだとあまり変わらないと言うことになってしまうわけで……。Vistaを購入して既に使用している人は、「Vistaだから大丈夫」ではなくて、Vistaであってもちゃんと自分の使用方法に合わせたセキュリティは考えておく必要がありますよ～ということです。