ロジクールの無線マウスやキーボードに付属する「Logi Bolt」ドングルは単なるUSBドングルではない

ロジテック(ロジクール)のマウスやキーボードには、製品とPCを無線接続する独自のUSBドングル「Logi Bolt」が付属していることがあります。この正体がなんなのかについてインターネット上で議論があったため、海外テック系メディアのLTT Labsが詳細をロジテックに確認しました。
Logi Bolt Receiver: Not Just a Bluetooth Dongle | LTT Labs
https://www.lttlabs.com/articles/2025/10/24/logi-bolt-receiver-not-just-a-bluetooth-dongle

ロジテックからLTT Labsに共有された情報によると、Logi BoltはBluetooth Low Energy(BLE)をベースにしつつ、ロジテック独自のワイヤレスレシーバー技術を採用した機器だとのこと。
Logi Bolt対応デバイスはBLE 5.0以降を使用し、BLE 4.2で導入されたセキュリティ機能を利用するとともに、BLE 4.0ホストとの後方互換性も維持しています。
一般的に、BLE接続は異なるセキュリティレベルで動作できます。BLEにおける最高レベルのセキュリティ基準はSecurity Mode 1, Level 4で、このレベルでは認証済みペアリングと128ビットキーによるAES-CCM暗号化が必須となり、盗聴や中間者攻撃に対してより強力な保護を提供します。これより低いレベルでは、より弱い、あるいは認証されていないペアリングが許可され、ホスト側の設定によっては低いセキュリティレベルへ切り替えられる可能性があります。
Logitechによると、Logi Boltはレシーバー経由のすべての接続でSecurity Mode 1, Level 4を強制するため、通常のBLE接続のように弱いセキュリティレベルへフォールバックすることがなく、より安全で予測可能なワイヤレス接続を実現しているとのこと。
2025年10月に登場したロジテックのマウス「MX Master 4」には、前モデルのMX Master 3および3Sと同じBoltプロトコルを採用しているものの、RF(無線周波数)性能には注目すべき改善が施されています。効率的な全方向通信を実現するPrinted Inverted-F Antenna(PIFA)はわずかに本体前方へ移動されており、手による干渉を減らし、信号品質の向上を実現。また、送信出力も+4dBmから+8dBmへ引き上げられ、特にオフィスのような電波環境が混雑した場所で、より安定した接続が期待できるそうです。

Logi BoltはBLEの性能上限そのものを変えるものではありませんが、最も高速なレポート間隔である7.5msを常に維持します。一方、通常のBLE接続では、この間隔はホスト側の設定によって変化する可能性があります。ロジテックによると、Logi Boltでは通信の両端をロジテックが制御しているため、アンテナ設計や周波数ホッピングをより最適化でき、混雑した無線環境でも安定性が向上するとのことです。
LTT Labsは「Logi Boltレシーバーは単なるドングルではなく、まったく新しい独自の無線通信方式でもありません。BLEをベースにしながら、セキュリティ、レポートレート、RF動作をロジテック側で最適化したものです」と説明しました。
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in ハードウェア, Posted by log1p_kr
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