「人工甘味料は脳に悪い」とする研究の問題点について専門家が解説

化学的に合成された人工甘味料は砂糖よりも低カロリーでありながら甘みが強く、お菓子やジュースといった飲食物によく含まれています。そんな人工甘味料については脳への悪影響を指摘する研究結果もいくつか報告されていますが、「本当に人工甘味料は脳に悪いのか?」という疑問について、オーストラリアの疫学者であるギデオン・メイヤーウィッツ=カッツ氏が解説しました。
Are Artificial Sweeteners Really Worse For Your Brain Than Sugar? An Epidemiologist Explains : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/are-artificial-sweeteners-really-worse-for-your-brain-than-sugar-an-epidemiologist-explains
カロリーや砂糖の過剰摂取は2型糖尿病や肥満といったさまざまな健康問題を引き起こしますが、甘いお菓子やジュースをまったく摂取しないのは困難です。そこで、健康重視のお菓子やゼロカロリー飲料などには、非常に甘みが強いにもかかわらずカロリーがほとんどない人工甘味料が多く使用されています。
ところが近年では、砂糖の代替として使われている人工甘味料が、さまざまな健康問題や脳への悪影響を引き起こす可能性があるという指摘が相次いでいます。2025年9月に発表された研究では、アスパルテームやアセスルファムKといった人工甘味料を含む複数の低カロリー甘味料が、脳の老化を加速させる可能性があると報告されました。
メイヤーウィッツ=カッツ氏は、「この論文は2025年9月に発表されたにもかかわらず、2026年後半になってもなお話題を呼んでいます。人工甘味料による問題がまったく見られないことを考えると、これは特に注目するべき点です」と述べ、人工甘味料が脳に悪影響を及ぼすとの指摘に疑問を呈しています。

話題となっている2025年の論文は、ブラジルの公務員を対象としたデータセットを元にしたものであり、このデータセットでは標準的な検査を用いて人々の脳機能が8年間にわたって測定されています。被験者は研究参加時に食物摂取頻度調査票に回答し、自分がどのような食物を摂取していたのかを自己申告していたとのこと。
研究チームが、食物摂取頻度調査票から得られた人工甘味料の摂取量と、4つの異なる尺度を用いて測定された認知機能低下との相関関係を調べたところ、「人工甘味料の摂取量が上位3分の1の人は、下位3分の1の人と比べて脳の老化がわずかに進んでいる」という結果が示されました。ところがメイヤーウィッツ=カッツ氏は、この研究には問題があると指摘しています。
・関連記事
人工甘味料「アスパルテーム」は数多くの炭酸飲料やお菓子に含まれているが本当に安全なのか? - GIGAZINE
人工甘味料のアスパルテームが動脈硬化を引き起こして心臓病や脳卒中のリスクを高める可能性 - GIGAZINE
「人工甘味料は砂糖よりベター?」を専門家8人に聞いてみた - GIGAZINE
「人工甘味料は安全ではないかもしれない」ことが腸内細菌叢に与える影響を調べた研究で指摘される - GIGAZINE
カロリーゼロの人工甘味料は脳をだまして空腹感を増大させるとの研究結果 - GIGAZINE
人気の人工甘味料アスパルテームが不安を増加させることがマウス実験で確認される - GIGAZINE
WHOが人工甘味料「アスパルテーム」を発がん性物質に分類しようとしている - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 無料メンバー, サイエンス, 食, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article Experts explain the problems with resear….









