NVIDIAとAMDのAIチップを中国に輸出するための新規則をアメリカ政府が発表、H200とMI325Xの輸出が制限付きで許可される

アメリカ商務省の産業安全保障局(BIS)が、中国およびマカオ向けの高度なコンピューティング半導体の輸出に関する新たな規則を2026年1月15日付けで公開しました。この規則で、これまで特定の半導体輸出に対して適用されていた「拒否の推定」という方針が、「条件を満たす場合にはケースバイケース(個別)の審査を行う」方針へと緩和されています。
Federal Register :: Public Inspection: Revision to License Review Policy for Advanced Computing Commodities
https://www.federalregister.gov/public-inspection/2026-00789/revision-to-license-review-policy-for-advanced-computing-commodities

U.S. posts official H200 and MI325X AI GPU export rules to China, but with plenty of caveats — a string of requirments greatly limits the total number of GPUs that can be shipped to China | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/tech-industry/artificial-intelligence/u-s-posts-official-h200-and-mi325x-ai-gpu-export-rules-to-china-but-with-plenty-of-caveats-a-string-of-requirments-greatly-limits-the-total-number-of-gpus-that-can-be-shipped-to-china
対象となる主な製品には、NVIDIAのH200やAMDのInstinct MI325X、およびこれらと同等またはそれ以下の性能を持つチップが含まれます。
この緩和措置を受けるための技術的な基準として、製品の総処理性能(TPP)スコアが2万1000点未満、かつ総DRAM帯域幅が毎秒6500GB未満である必要があります。具体的な性能値として、NVIDIAのH200はTPPスコア1万5832・メモリ帯域幅毎秒約4800GB、AMDのMI325XはTPPスコア2万800・メモリ帯域幅毎秒約6000GBとされており、いずれも今回設定された基準値を下回っています。

ただし、この輸出許可を得るためには基準値を下回るだけでなく、ほかにも非常に厳格な複数の要件を満たす必要があるとのこと。
まず、アメリカ国内の需要が完全に満たされていることを証明しなければならず、アメリカの顧客向けの注文に遅延が生じないことや、アメリカ向けの製造能力が中国向けに転用されないことが求められます。
さらに、中国やマカオへの合計出荷量は、アメリカ国内の顧客向けに出荷された同製品の総量の50%を超えてはならないという制限が課されています。
そして、輸出されるすべての製品は出荷前にアメリカ国内に拠点を置く独立した第三者試験機関によって、TPPやメモリ帯域幅などの技術仕様が正確であるかどうかの検証を受ける必要があります。この試験機関は、輸出者や輸入者と財務的な関係がなく、アメリカ国外の勢力の支配下にあってはならないと規定されています。

また、安全保障上の対策として、最終的な荷受人は厳格な「顧客確認(KYC)」手続きを実施し、物理的なセキュリティ対策を講じることが義務付けられています。これには、中国の軍事機関や秘密情報機関などの制限対象となる当事者によるリモートアクセスを防止することや、学習済みのモデルの重みやアルゴリズムを無断で譲渡しないことなどが含まれます。
トランプ政権下では、NVIDIA H200の輸出に対して売上の25%を追加手数料として徴収することが報じられており、ハードウェア関連のニュースサイトであるTom's Hardwareは「今回の政策は中国市場をアメリカ市場の『残り物』を受け入れる市場として扱う側面が強い」と指摘しています。
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in ハードウェア, Posted by log1i_yk
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