中国共産党は中国製高性能AIを支配体制の脅威と認識し検閲を実施している

中国企業は高性能なAIモデルを続々とリリースしており、QwenシリーズやDeepSeekシリーズなどのオープンモデルも多数公開されています。中国政府もAIを「中国の将来にとって経済的・軍事的に重要な要素」を認識していますが、一方で「支配体制に対する脅威になる可能性」も指摘されています。
China Is Worried AI Threatens Party Rule—and Is Trying to Tame It - WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/china-is-worried-ai-threatens-party-ruleand-is-trying-to-tame-it-bfdcda2d
中国のAI開発企業・DeepSeek(深度求索)は2025年12月に「DeepSeek-V3.2」をリリースしました。DeepSeekのAIの特徴はモデルデータが公開されているオープンモデルでありつつも高い性能を持っているところで、DeepSeek-V3.2の場合、ベンチマークテストでOpenAIのGPT-5やGoogleのGemini 3と同等のスコアを記録しています。
「DeepSeek-V3.2」が登場、GPT-5やGemini 3と同等性能でモデルを無料公開するオープンモデル - GIGAZINE

同じく中国の大手IT企業であるAlibaba(阿里巴巴)も、AI研究チーム「Qwen」を抱えて数々のAIをリリースしているほか、AI搭載メガネ「Quark AI Glasses」を作っています。
Alibabaが自社AIのQwenを搭載したAIグラス「Quark AI Glasses」を発表 - GIGAZINE

上述の通り、中国ではAIに関する研究開発が活発に行われており、世界有数レベルの高性能モデルを次々に発表しています。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、中国政府もAIが重要な要素であることを認識していますが、その一方で国家運営に対するリスクも把握しているとのこと。2025年11月、AIのトレーニングには政治的に問題のある話題をフィルタリングされたデータを用い、公開前に思想テストに合格することを義務付ける規則を制定しました。テストでは「国家権力の転覆と社会主義制度の打倒を扇動する」をはじめとした31点のリスクのうち96%で「安全」と判断される必要があります。
実際にはルールが制定される以前から、中国製AIでは出力に対して検閲が行われていることが指摘されています。たとえば、2025年1月の「DeepSeek-R1」リリース時には中国でデリケートな話題とされる内容では85%に相当するプロンプトで回答が拒否されています。
「DeepSeek-R1」は中国に関するデリケートな話題の85%に回答することを拒否、ただし簡単に制限を回避できるとの指摘 - GIGAZINE

また、中国政府の意に沿わない相手には低品質なコードを出力する割合が高いことも報告されています。
DeepSeekは中国共産党がセンシティブ扱いするようなプロンプトだと脆弱性を含むコードを出力する可能性が増加 - GIGAZINE

調査では、こうした「検閲」はAIの学習時に自然と組み込まれたものではなく、学習完了後に後付けで行われたものであることがわかっています。
なお、中国政府はAIに対するアプローチに自信を持っているとのこと。国内では「金盾(グレートファイアウォール)」と呼ばれるネット検閲システムが十分に機能していることから、仮にAIが政府の方針に反する内容を出力したとしても拡散させることはないため、勢いづくことはないと考えているようです。
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in メモ, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article The Chinese Communist Party sees China-m….






