パーキンソン病の運動機能改善にフィットネスバイクでの運動が役立つ可能性

筋肉の硬直や震えなどを引きおこすパーキンソン病は多くの人が患う病気ですが、まだ根本的な治療法は見つかっておらず世界中で研究が続いています。オランダのラドバウド大学の研究チームが2019年に報告した研究成果では自転車型トレーニング器具(フィットネスバイク)を用いて運動することでパーキンソン病患者の運動機能が改善することが示されています。
Effectiveness of home-based and remotely supervised aerobic exercise in Parkinson's disease: a double-blind, randomised controlled trial - The Lancet Neurology
https://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422(19)30285-6/abstract
Exercising at home has a positive effect on Parkinson's patients - Radboudumc
https://www.radboudumc.nl/en/news/2019/exercising-at-home-has-a-positive-effect-on-parkinson
研究チームはパーキンソン病の初期段階にある患者を「ストレッチ運動のみを行うグループ」「フィットネスバイクを用いた30~45分の運動を週3回以上行うグループ」に分けて健康状態の推移を分析しました。
どちらのグループも運動のモチベーションを高めるように設計されたアプリを使っていたほか、フィットネスバイクを使うグループには「自分の過去の記録や他の参加者の記録と競争できる機能」などが提供され、運動に楽しく取り組めるように補助されていました。こういったモチベーション向上手法を組み合わせた運動は「エクサゲーミング」と呼ばれています。

6カ月にわたる実験の結果、フィットネスバイクを使って運動したグループでは運動障害の改善効果が確認されました。フィットネスバイクを使ったグループはストレッチ運動グループと比べて統一パーキンソン病評価尺度(MDS-UPDRS)の値が引けイン4.2ポイント低くなったとのこと。これはパーキンソン病治療薬を服用した際と同等の効果です。
研究チームの一員であるNicolien M van der Kolk氏は「私たちはパーキンソン病の患者たちが運動プログラムを長期間継続できたことに大変驚きました。運動障害に対する効果も臨床的に意義のあるほど大きく、運動が非常に有用な選択肢であることを示しています」と述べています。また、Bastiaan R Bloem教授は「今回の研究結果は、定期的な運動によって恩恵を受ける可能性のある多様な疾患にエクサゲーミングアプローチを適用可能なことを示しており、エクサゲーミングアプローチが運動行動の長期的な改善に非常に適していることが示唆されました」とコメントしています。
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in サイエンス, Posted by log1o_hf
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