サイエンス

サンタクロースを量子論的に解釈する、世界中に爆速でプレゼントを配るサンタが燃え尽きて消滅しないためには?


毎年12月24日の夜には、「子どもたちのもとにサンタクロースが訪れてプレゼントを贈る」といわれています。「サンタクロースが世界中の子どもにプレゼントを配るにはどうすればいいのか」の量子論的解釈を、科学系ニュースサイトのPhys.orgが紹介しています。

How does Santa do it all? Quantum physics, that's how, says scientist
https://phys.org/news/2025-12-santa-quantum-physics-scientist.html

多くの親は幼い子どもに「サンタクロースの正体」を隠すのに苦労しています。子どもがサンタクロースの存在を疑う最古の記録は、1897年にアメリカの新聞に8歳の子どもが送った「本当のことを教えて?サンタクロースはいるの?」という手紙です。


また、1955年12月24日に、アメリカ空軍に女の子が「本当にあなたがサンタクロースなの?」という電話をかけたという記録が残っています。この電話がきっかけとなり、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)は毎年サンタクロースの動きを追跡して報告しています。

Official NORAD Tracks Santa
https://www.noradsanta.org/en/


しかし、サンタクロースが実在したとして、世界中の子どもに一晩でプレゼントを配るのは至難の業。ドイツ・ドルトムント大学の物理学研究者であるメティン・トラン氏は自著「Silent Night, Hasty Night.(きよしこの夜、はやい夜)」の中で、「サンタクロースが、仮に『その1年でいい子だった10歳までのキリスト教徒の子どもたち』だけを対象にプレゼントを配達したとしても、24時間で2億3400万世帯を訪問する必要がある」と論じています。

24時間で2億3400万世帯ということは、サンタクロースは1秒あたり約2700件の家を訪問しなければならないことを意味します。仮に地球の自転に逆らって移動したとしても、制限時間は合計32時間で、配達ノルマは1秒あたり約2000件。これは人間が見ることができる最大フレームレートをはるかに越えているため、「だからこそ我々は、サンタクロースが働いている姿を観察することができない」とトラン氏は述べています。

また、子どもが受け取るプレゼントが平均1kgだとすると、サンタクロースは20万トンをはるかに越える重さのソリで、総距離約8200万キロメートルを移動しなければなりません。トラン氏によれば、このソリを必要な速度まで加速させるには、ドイツ国内で1年間に消費されるエネルギーの6倍以上が必要になるとのこと。


もちろんこれだけのエネルギーを消費して爆速で世界中を動き回れば、サンタクロースは一瞬で燃え尽きてつぶれ、死んでしまいます。しかし、トラン氏は量子論、特にエネルギーと時間の不確定性原理を応用すれば、サンタクロースは生存できると主張しています。

トラン氏は「サンタクロースは空間全体に存在し、すべての状態を記述する波動状態に置き換えられる必要があります」と述べています。つまり、サンタクロースは1人ではなく、サンタクロースのすべての状態を重ね合わせた「サンタクロース波」を考えるというのがトラン氏のアイデアです。


「サンタクロースの個々の状態は、特定の家にプレゼントを届けたという事実によって確定します。したがって、配達中のサンタクロースはすべての家に同時に存在するのです。量子論によれば、サンタクロースがプレゼントを配達する行為は決して目撃できません」と、トラン氏。

ただし、サンタクロースが目撃されれば、その時点でサンタクロースが確定してしまい、サンタクロースの波動状態は崩壊してしまいます。トラン氏は「このサンタクロース波がある限り、宇宙の終わりまでサンタクロースが生き延びることを示します。サンタクロースは20×1048年という永遠の時間をずっと旅をしているのです」と述べています。

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in サイエンス, Posted by log1i_yk

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