「なぜ時間はあっという間に過ぎるのか?」を科学者が解説

12月に入りクリスマスや大みそかが目前に迫ってくると、「この前まで夏だと思っていたのに……」と時間が流れる速さに恐怖する人もいるはず。「一体なぜ時間があっという間に過ぎてしまうのか?」という疑問について、クイーンズランド工科大学の認知神経科学者であるヒンゼ・ホーゲンドールン教授が解説しました。
Why is time going so fast and how do I slow it down?
https://theconversation.com/why-is-time-going-so-fast-and-how-do-i-slow-it-down-268982

人々が色や音、味、痛みなどを知覚する時は、目に入る光の波長、耳に入る音波の周波数、口や鼻に飛び込んでくる化学物質、皮膚に対する物体の圧力などを体内の感覚器官が感知します。
これに対し、時間には「感覚器官が感知できる何か」は存在せず、脳が検出できるような「粒子」や「化学物質」もありません。そのため、実際のところ脳は時間を知覚しているのではなく、さまざまな変化を追跡することで「推測」しているにすぎないとホーゲンドールン氏は述べています。
しかし、脳には時間を計測する一定の目盛りのようなものはありません。そこで、時間を推測するために「どんなイベントが起こったのか」を思い出して、「それらのイベントにはどれほどの時間がかかったのか」を考えて合計しています。その結果、刺激的なイベントが続くと、時間はより長く感じられるようになるそうです。

2006年の研究では、短時間見せられた「点滅する画像」は同じ時間見せられた「静止した画像」と比較して、より長い時間見せられたように感じることがわかっています。被験者が31mの高さから保護ネットに落下した2007年の研究では、他人が落下するのを見た場合と比較して、自分が落下した場合は3分の1以上も時間を長く感じることが報告されています。
ホーゲンドールン氏は、「直接的な体験による強烈な興奮は注意力を増幅させ、それによりイベントが展開するにつれて、脳が濃密で豊かな記憶を保存するようになります。 後からイベント中にどれほどの時間が経過したのかを推定する必要が生じた場合、展開したイベントの異常に濃密な記憶のせいで、脳は経過した時間を過大評価してしまうのです」と述べました。
また、時間について話す際には、「現時点から振り返った時間」と「まさに今体験している時間」を切り分けて考えることも重要です。たとえば、病院の待ち時間は非常に長く感じられますが、後から振り返った際に「あんなこともあった」と思い出すことはめったにありません。
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