サイエンス

食虫植物のハエトリソウを粒子加速器の中に入れるとどうなるのか?


食虫植物として有名なハエトリソウは、触れられると電気信号を発生させて葉を閉じるという仕組みを持っています。そんな電気で動く植物であるハエトリソウを、粒子を加速して照射できる粒子加速器に入れた場合にどのような反応を示すのか調べた実験が公開されています。

Particle Accelerator VS. Plant - YouTube


Venus Flytrap Takes Ride Through A Particle Accelerator | Hackaday
https://hackaday.com/2026/03/23/venus-flytrap-takes-ride-through-a-particle-accelerator/

粒子加速器を用いたさまざまなムービーを公開しているYouTubeチャンネルのElectron Impressionsは、ハエトリソウを粒子加速器に入れるとどうなるかという実験結果を説明しました。従来の実験ではアクリルやカルシウム、エルモのぬいぐるみ、塩類などの無機物に対する放射線の影響が検証されてきましたが、有機物や生物に対する影響を直接観察する実験は倫理的な問題があるため行われていませんでした。そこで今回の実験では、「刺激に反応する生きた生物だが知覚を持つ生物とはほど遠いもの」としてハエトリソウが選ばれました。


ハエトリソウは、葉の内側にある毛が触れられると、細胞内でカルシウムイオンが流入し、電気的な変化が発生します。この電気信号は周囲の細胞へと波のように伝わり、カリウムイオンや塩化物イオンの移動を引き起こします。その結果、細胞内外の浸透圧バランスが変化し、水が移動することで葉の構造が変形し、口を開いていたハエトリソウがパクッと口を閉じる仕組みになっています。


今回の実験では、この「イオンによって動く仕組み」に注目し、粒子加速器から放出される電離放射線が同様の効果を引き起こすかどうかが検証されました。電離放射線は細胞内に大量のランダムなイオンを生成し、物理的な刺激がなくてもハエトリソウのトラップを作動させることができると予想されました。


実験では、放射線遮断されたGoProカメラのすぐ前にハエトリソウを設置し、粒子加速器のビームによる反応を捉えています。


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in 無料メンバー,   動画,   サイエンス, Posted by log1e_dh

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