ソフトウェア

無料でオフライン動作可能のmacOS用音楽プレーヤー「Petrichor」


オフラインで動作するmacOS向けの音楽プレーヤー「Petrichor」が、MITライセンスの下でオープンソースソフトとして開発され、GitHubで公開されています。PetrichorはMP3、M4A、WAV、AAC、AIFF、FLACなどのファイル形式をサポートし、音楽フォルダをマッピングしてライブラリを参照できます。

kushalpandya/Petrichor: An offline macOS music player
https://github.com/kushalpandya/Petrichor

Petrichorを開発するKushal Pandya氏は「長年かけて集めた膨大な音楽ファイルがあり、macOSに優れたオフライン音楽プレーヤーがないのが寂しかったのです。以前はSwinsianという素晴らしいアプリを使っていましたが、何年もアップデートされていません。ストリーミングアプリによくある機能も恋しかったので、そのニーズを満たすために、SwiftとmacOSアプリ開発を学びながらPetrichorの開発を進めました」と述べています。

PetrichorはHomebrewのtapからパッケージをインストールできるほか、ディスクイメージファイルがGitHubでリリースされています。なお、要件は「macOS 14以降」となっています。

Releases · kushalpandya/Petrichor
https://github.com/kushalpandya/Petrichor/releases

Petrichorはライブラリに登録したフォルダから音楽ファイルを読み込んで表示します。楽曲の再生はAVFoundationで実行されます。


楽曲をアーティスト別で表示するとこんな感じ。Petrichorでは、サイドバーにほぼ何でもピン留めして、お気に入りの音楽にすぐにアクセスできるようにします。また、トラックを右クリックすることでアルバムやアーティスト、年などに移動できます。ただし、楽曲データはオンラインからではなくメタデータから取得するため、Petrichorの機能を活用するためには、あらかじめ音楽ファイルにメタデータを登録しておく必要があります。


プレイリストも作成可能。トラック検索は、メモリ内検索へのフォールバックを備えたSQLite FTS5によって実行されます。


設定の「一般」はこんな感じ。カラーモードはライト・ダーク・自動の3パターンに設定可能。


ライブラリで参照するフォルダは複数登録可能。フォルダーが追加されると、Petrichorがスキャンを実行し、GRDBを使用してSQLiteデータベースに入力します。Petrichorが音楽ファイルを変更することはなく、追加したディレクトリから読み取るだけです。


Pandya氏はPetrichorに将来的に実装したい機能として、「ユーザーが設定できる条件フィルターを備えたスマートプレイリスト」「オーディオイコライザー」「OpusやOGGなどのファイル形式のサポート」「AirPlay 2キャストサポート」「ミニプレーヤーと全画面モード」「アプリ内自動アップデート」「アルバムとアーティストの情報をインターネットから取得」などを挙げています。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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