ケガが治るまで禁酒すべき5つの理由

切り傷や骨折といったケガからの回復中は飲酒を控えた方がいいとされています。アイルランドのリムレック大学でスポーツ科学を研究しオリンピック選手の指導経験もあるジョン・カイリー氏がケガの回復中に禁酒を推奨する5つの理由を解説しています。
Five reasons you should give up alcohol if you’re recovering from an injury
https://theconversation.com/five-reasons-you-should-give-up-alcohol-if-youre-recovering-from-an-injury-257194
理由その1:免疫系への悪影響
筋肉や腱、靱帯などの組織が損傷した際は、損傷した箇所で免疫細胞がはたらいて組織の修復を行います。しかし、飲酒によるアルコールの摂取は免疫系に悪影響を及ぼして組織の修復を遅らせることが明らかになっています。
一度に4~5杯のアルコール飲料を飲むような過度の飲酒は、免疫系に深刻な影響を及ぼし、ケガの手術後の回復を3~5日遅らせます。また、一度に1~3杯の適度な飲酒でも組織の再生が遅くなってしまいます。
理由その2:筋肉の再生を妨げる
適度な飲酒であっても、アルコールの摂取から24~48時間は筋タンパク質の合成速度が遅くなることが知られており、2014年に発表された研究ではアルコール摂取後に筋タンパク質の合成速度が24~37%遅くなることが確かめられています。筋タンパク質の合成速度低下は、筋力を低下させたり筋肉痛を長引かせたりするため、ケガの再発につながります。

理由その3:骨や組織の修復を遅らせる
骨や腱、靱帯、筋肉などが損傷すると、損傷した組織から「修復プロセスを開始させる信号」が発せられます。しかし、アルコールには信号伝達経路を阻害する効果があるため、組織の修復が遅くなってしまいます。アルコールと信号伝達の関連を調べた研究では、大量に飲酒すると骨折の治癒が1~2週間、捻挫や肉離れの回復が2~3週間遅れる可能性が示されています。
理由その4:ホルモンバランスが乱れる
ケガをした後の組織の再構築には成長ホルモンとテストステロンが大きな役割を果たしています。しかし、アルコールを摂取すると成長ホルモンやテストステロンの循環レベルが低下することが研究によって示されています。
また、アルコールにはストレスホルモンとして知られるコルチゾールの分泌量を増加させる効果があります。コルチゾール値が上昇するとストレスに対処するためにエネルギーが動員され、ケガの治療に割けるエネルギーが少なくなってしまいます。また、コルチゾールには健康な筋肉を分解する効果もあります。

理由その5:再発の可能性が上昇する
体をスムーズかつ正確に動かすには脳と体の適切なコミュニケーションが必要不可欠です。アルコールを摂取するとバランス感覚や反応時間などあらゆる身体能力が著しく低下します。これにより、すでに弱くなっている組織を再び損傷してしまう可能性が高まります。
◆ケガの治療中は禁酒すべし
カイリー氏は上記の5つの理由を根拠に「ケガの治療中は、飲酒を控えるほど完治の可能性が高まります。早期の回復を目指すなら飲酒は控えるべきで、まったく飲まないのがベストです」と述べ、ケガの治療中の禁酒を推奨しています。
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in サイエンス, Posted by log1o_hf
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