Googleが「勝手にアフィリエイト収益を盗む拡張機能」を禁止

Chromeの拡張機能の中には、既存のアフィリエイトコードを勝手に書き換えてアフィリエイト収益を奪うものが存在しています。新たにChromeの拡張機能ポリシーが更新され、アフィリエイトコードを勝手に書き換える行為が禁止されました。
Affiliate Ads | Chrome Web Store - Program Policies | Chrome for Developers
https://developer.chrome.com/docs/webstore/program-policies/affiliate-ads

アフィリエイトコードを書き換える拡張機能の代表格が1700万人がダウンロードしているChrome拡張機能「PayPal Honey」です。PayPal Honeyは「オンラインショッピングの際に自動的にクーポンを検索する」という機能を備えた拡張機能ですが、製品購入時に既存のアフィリエイト関連Cookieを無断で削除して独自のCookieに書き換えていたことが発覚しています。この行為によって、ユーザーを製品販売ページに誘導したインフルエンサーが収益を受け取れなくなり、代わりにPayPal Honeyの運営チームが収益を得ていました。
人気のブラウザ拡張機能「PayPal Honey」がインフルエンサーのアフィリエイト収益を盗みユーザーに不利な取引を提示していることが判明 - GIGAZINE

そんな中、Googleが2025年3月11日にChrome向け拡張機能のポリシー更新しました。新たなポリシーでは「ユーザーによるアクションに関係なくアフィリエイトリンクをバックグラウンドで継続的に挿入する」という動作が禁止されています。このため、PayPal Honeyや同様の機能を搭載している拡張機能はGoogleのポリシーに違反することとなります。

なお、PayPal Honeyは記事作成時点ではChrome ウェブストアから削除されておらず、インストール可能な状態が続いています。
Honey: Automatic Coupons & Rewards - Chrome ウェブストア
https://chromewebstore.google.com/detail/honey-automatic-coupons-r/bmnlcjabgnpnenekpadlanbbkooimhnj

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