ソフトウェア

Chromeでは使えなくなる広告ブロック拡張機能「uBlock Origin」などをFirefoxは使い続けられるように機能をサポートしていくと表明


広告をブロックする拡張機能として人気が高い「uBlock Origin」は、拡張機能の仕様「Manifest V2」の機能に依存しているため、Google Chromeが推進するManifest V3への切り替えで使えなくなります。しかし、Mozillaはウェブブラウザ「Firefox」で、「uBlock Origin」などを引き続き使い続けられるように機能のサポートを続けていくことを表明しました。

Mozilla’s approach to Manifest V3: What’s different and why it matters for extension users
https://blog.mozilla.org/en/products/firefox/firefox-manifest-v3-adblockers/


Firefox Says it Will Continue to Support Manifest V2 Extensions | CyberInsider
https://cyberinsider.com/firefox-says-it-will-continue-to-support-manifest-v2-extensions/

ChromeとFirefoxは、それぞれ拡張機能の仕様を独自に実装していますが、できるだけ互換性を持たせて設計されています。ただ、それでもアプローチに違いがあって、利用可能な拡張機能に違いがあります。


そのうちの1つが、広告やトラッカーをブロックする拡張機能に関連する部分です。Googleは2023年から広告やトラッカーをブロックするような拡張機能を取り締まる方針になっていて、拡張機能仕様の「Manifest V2」を段階的に廃止し、「Manifest V3」への切り替えを進めています。

Googleが拡張機能仕様「Manifest V2」の段階的廃止を開始 - GIGAZINE


Manifest V3になると、これまで広告やトラッカーをブロックする拡張機能が利用してきた、コンテンツをフィルタリングするためのAPIである「blockingWebRequest」や「declarativeNetRequest」が使えなくなります。電子フロンティア財団はこの点について「広告やトラッカーのブロックが難しくなる」と懸念を示しています。

Chrome拡張機能の新仕様「Manifest V3」は非常に有害だと電子フロンティア財団が非難 - GIGAZINE


一方、ウェブブラウザのFirefoxを開発しているMozillaは、GoogleがManifest V3の策定を進めていた2019年の時点で「広告ブロックを制限するような変更を加える予定はない」と明言していました。

「Firefoxでは広告ブロッカーを制限するような変更を加える予定はない」とMozillaが明言 - GIGAZINE

by Doug Belshaw

今回、Mozillaは改めて、Googleが2025年半ばにManifest V2を完全に廃止するのに対して、Firefoxでは「blockingWebRequest」と「declarativeNetRequest」のサポートを続けていく方針を示しました。

Mozillaはサポートを続ける理由について、開発者に柔軟性を、ユーザーに強力なプライバシー保護ツールを提供するためと述べています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Google Chromeによる広告ブロッカー「uBlock Origin」の段階的な廃止がスタート - GIGAZINE

Google ChromeがuBlock Originなど「Manifest V2」仕様の拡張機能に「使えなくなる」と警告表示を開始 - GIGAZINE

AdGuardが世界初となるChromeの「Manifest V3」対応版広告ブロッカー「AdGuard Browser extension V3」をリリース - GIGAZINE

「広告ブロック拡張機能」に関してGoogleとMozillaが異なる方針を採用したことでブラウザの差別化が進むとの指摘 - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article Firefox will support the ad blocking ext….