コーヒーの香りを嗅ぐだけで気分や脳活動が変わる可能性があるとの研究結果

仕事でイライラすることがあった日にコンビニや喫茶店に寄り、注文したコーヒーの匂いを嗅いだだけで、飲む前から気分がリラックスしたという経験がある人もいるはず。日本の昭和薬科大学の研究チームが行った実験では、「コーヒーの香りを嗅ぐだけ」で気分や脳活動に変化が生じる可能性があると示されました。研究内容は日本薬学会第146年会で発表されたのち、オープンアクセスジャーナルのNutrientsに掲載されています。
Short-Term Psychological and Physiological Changes Following Coffee Aroma Exposure: A Multimodal Assessment
https://www.mdpi.com/2072-6643/18/18/2954
Just Smelling Coffee May Change Your Mood And Brain Activity : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/just-smelling-coffee-may-change-your-mood-and-brain-activity
[28-21-pm20S] コーヒーの香りによるリラックス効果への自律神経の関与 | 日本薬学会第146年会(大阪) | Confit
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/pharm146/presentation/32112-21-10
世界中で広く飲まれているコーヒーは味だけでなく香りも人気が高く、コーヒーをよく飲む人はコーヒーの匂いに敏感になることがわかっています。また、コーヒーの匂いを嗅ぐだけで人は影響を受けることがわかっており、2018年の研究ではコーヒーの匂いを嗅ぐだけでテストの成績が向上すると報告されています。
今回、昭和薬科大学の研究チームは20~29歳の大学生20人を被験者として、「淹れたてのコーヒーのそばに座ってもらい、コーヒーを飲まずに匂いだけを嗅いでもらう」という条件で気分や脳波、心拍数などの変化を追跡しました。
実験では、研究者らはコーヒー豆20gをひいて粉にしたものを用意し、85℃のお湯400mlを注いでコーヒーを作りました。できあがったコーヒーはガラス製のサーバーに入れられ、被験者から約50cm離れた場所に置かれました。被験者らは部屋中にコーヒーの香りが広がる中、座ったまま普通に呼吸していたとのこと。

コーヒーの匂いを嗅ぐ前後に、被験者らは緊張・不安・抑うつ・落胆・怒り・敵意・活力・疲労・混乱といった気分を評価するアンケートに回答。また、脳活動と心拍数は携帯型のヘッドバンドを用いて測定され、心拍変動は別のウェアラブルデバイスを用いて測定されました。
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