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世界最先端のコーヒー愛好家たちはどのようにコーヒーを楽しんでいるのか?


コーヒーを楽しむ人々の中には、1日に数回もコーヒーを飲まないと気が済まないという人や、1杯1000円を超えるような高級コーヒーを飲むという人もいます。世界最先端のコーヒー愛好家たちがどのようにコーヒーを楽しんでいるのかに迫ったムービーが、YouTubeで公開されています。

Inside the World of High-End Coffee | Annals of Obsession | The New Yorker


カップに注がれているコーヒーは……


ゲイシャ」という世界最高級ともいわれる品種のコーヒー豆を使っているそうです。


なんと1杯29ドル(約3200円)という高値で提供されています。


29ドルのコーヒーを提供しているのは、ブルックリンにあるSey Coffeeというカフェ。


オーナーのLance Schnorenbergさんは最高のコーヒーを提供するため……


数年にわたって理想のコーヒーを追い求め、ティスティングを繰り返してきたとのこと。


Sey Coffeeの常連であるというSara Samplawskaさんは、ボトル1本で数万円にもなるワインを好む人々も多いことを引き合いに出し……


コーヒー好きの自分たちが最高級のコーヒーを飲むのにお金を使うのも同じことだと主張します。


大のコーヒー好きであるというDave Wongさんは、何種類ものコーヒーを前に真剣な表情。


何をするのかと思いきや、カップに鼻を突っ込んで香りを嗅ぎ始めました。


Wongさんはこれまでに600種類以上のコーヒーを飲んできたそうで、コーヒーのために旅に出ることもあるとのこと。


「コーヒーギーク」ともいうべきこれらの人々の間では、カップに極限まで鼻を近づけて香りを嗅ぐことはそれほど奇妙な行動ではないようです。


コーヒーの専門家であるHana Kaneshigeさんは、コーヒー文化にはいくつかの「波」があったと指摘しています。


最初の波(ファーストウェーブ)が、流通の発達によってコーヒーが安価になり、生活の身近なところにコーヒーが存在するようになった19世紀後半から20世紀中頃にかけての時代。インスタントコーヒーや缶コーヒーなどが登場し、味はともかくコーヒー文化が人々の中に根付いたことは重要な変化でした。


次に来たセカンドウェーブは1960年代から1990年代にかけて発生した「深煎りブーム」であり、スターバックスの登場が象徴的。


「セカンドウェーブのおかげで人々はコーヒードリンク1杯に5ドル(約550円)を支払うのが当たり前になりました」とKaneshigeさんは笑います。


コーヒープロデューサーのAida Batlleさんも「セカンドウェーブによって、人々がコーヒーについて語り合うようになったのです」と、その重要性を主張。


そして20世紀の終わりから現代にかけて流行しているサードウェーブは、コーヒーの質そのものに焦点を当てています。


どこでどのように栽培され、どのように焙煎されたのかといった要素を、人々が重視するようになっているとのこと。


最先端のコーヒー現場では、コンピューターを使ってコーヒー豆の焙煎を管理し、品質や抽出方法に関する研究にも最新テクノロジーがつぎ込まれています。


Wongさんは、自分が飲むコーヒー豆の生産者の名前についても知っているとのことで、末端の消費者がコーヒー豆の生産者にまでこだわるようになっています。


Sey Coffeeの共同経営者であるTobin Polkさんは、スマートフォンなどの普及で買い手がコーヒー豆の生産者と直接やり取りすることが可能になり……


「熟成期間は32時間にしてくれ」といった詳細な要求を出せるようになったと語りました。


コーヒーの大会も開催されており、多くの参加者や観客を集めています。


グラスにコーヒーを注ぐ様は、まるでワインの品評会のようです。


人々はスプーンでコーヒーをすくってテイスティングを行い……


詳細なレポートを書いています。大会では、バリスタがコーヒーをいれるスキルや豆の品質、テイスティングなどが競われているとのこと。


観衆の前で緊張した表情を見せるバリスタの女性。


真剣な表情でバリスタの手つきをスマートフォンで撮影する人や……


テイスティングのためにスプーンでコーヒーをすする人々。


Kaneshigeさんによると、スプーンでコーヒーをすくい、勢いよく「シュッ」とすすることで口内にスプレーを噴射するようにコーヒーを味わい、テイスティングするのが一般的だそうです。


コーヒーの味には「苦味」「酸味」だけでなく、実に多種多様なテイストが存在するそうで……


コーヒーの香りや味に関わる芳香族化合物の数はワインを上回るとのこと。


Kaneshigeさんが主催するコーヒー教室には、毎回多くの人々が参加し……


おいしいコーヒーを自宅で飲むために必要な点について、熱心に習得しています。


Schnorenbergさんは、現在では1杯4、5ドル支払えば世界中のどこにいても、ほぼ最高クラスといっていいコーヒーが飲める事実はすごいことだと指摘。


Wong氏は、コーヒーが多くの人々との出会いをもたらしてくれたとして、コーヒーは文化だと述べました。

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in 動画,   , Posted by log1h_ik

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