世界一賢いらしいAI「Grok 3」が無料で利用可能に、無料期間は「サーバーが落ちるまで」

イーロン・マスク氏が率いるAI企業のxAIは、2025年2月18日にAIモデル「Grok 3」をリリースしました。このGrok 3が期間限定で無料で使えるようになっています。

Grok 3は前世代モデルと比べて計算能力などが大幅に向上しており、xAIが実施したベンチマークテストでは「Gemini 2.0 Pro」「DeepSeek-V3」「Claude 3.5 Sonnet」「GPT-4o」といった有名AIモデルを上回るスコアを記録しています。xAIはGrok 3の能力の高さを「世界で一番賢いAI(The world’s smartest AI)」とアピールしています。

「Grok-3」がリリースされる、GPT-4oやGemini 2.0 Proと比べて圧倒的に高性能とxAIはアピール - GIGAZINE

Grok 3はリリース当初はX(旧Twitter)の「Xプレミアムプラス」以上のプランに加入しているユーザー向けに限定公開されていました。新たに、xAIはGrok 3を無料で使用可能にしたことを発表しました。無料期間は「サーバーが落ちるまで(until our servers melt)」とのことです。

Grok 3はスマートフォン向けアプリの「Grok」で利用可能なほか、X上でも利用可能です。X上のGrok 3を使うには、Xにログインした状態で以下のリンク先にアクセスするだけでOK。

Grok / X
https://x.com/i/grok

テキスト入力欄に質問を入力して送信ボタンをクリック。

すると、すらすら回答してくれます。

設定を与えて小説を書かせることもできました。内容はしっかり設定に準拠しており、決めゼリフも描写されています。

Grok 3では質問内容に関する情報をウェブ上から探し出してレポート風に回答する「DeepSearch」という機能も搭載されています。DeepSearchを使うには、質問文を入力し、「DeepSearch」をクリックしてから送信ボタンをクリックします。今回はiPhoneのオススメ機種を尋ねました。

送信ボタンをクリックすると、質問への回答に役立つ情報の検索がはじまります。

「英語版の仕様も使えるけど、正確さを期すため日本のサイトを確認するよ」といったように思考の内容も表示されます。

1分弱待つと、回答が出力されました。2025年2月20日に発表された「iPhone 16e」の情報も記載されています。

出力内容はおおむね正しいものでしたが、iPhoneの各モデルの価格については間違った値が表示されました。Grok 3の出力には間違いも含まれるので、参考にする際は注意が必要です。

質問を入力した後に「Think」をクリックしてから送信ボタンをクリックすると、推論に時間をかけたうえで回答を出力してくれます。試しに「10桁以上で最小の2の乗数は？」と質問してみました。

回答はこんな感じ。途中式も示しつつ正しい回答を出力できました。