XのAI「Grok」に不快で不適切で攻撃的な「Unhinged(たがが外れた)モード」が追加される可能性
2025年1月2日に発効したユーザー向けFAQにより、X(旧Twitter)のAI「Grok」に、不適切な内容を話すようになる「Unhingedモード」が追加される可能性があることが明らかになりました。
Frequently Asked Questions (Consumer) | xAI
https://x.ai/legal/faq
Grok may soon get an 'Unhinged Mode' | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/01/08/grok-may-soon-get-an-unhinged-mode/
Grokはマスク氏が所有するxAIという企業が開発したAIで、同じくマスク氏が所有するXに実装されてユーザーに使われています。
このGrokに、新モードが搭載される可能性が強まりました。xAIが公開したユーザー向けFAQの「Grokとは何ですか?」という項目には以下のように書かれています。
「Grokは、ウィットとユーモアを交えながら、どんな質問にも親切で洞察に満ちた回答をするように設計されています。通常モードに加えて、『Fun』モードや『Unhinged』モードといった他のモードもベータ版として利用できる場合があります。Funモードは、反抗的な一面を持ち、ジョークを取り入れたユニークで楽しいコンパニオンです。Unhingedモードは、まだ芸を学んでいないアマチュアのコメディアンのように不快、不適切、攻撃的であることを意図しています」
もともと、Grokは「SF小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』にインスピレーションを受けた、ちょっとしたウィットと生意気な一面を持つAI」として登場したもので、既存の真面目なAIとは一線を画すものでしたが、これがさらに暴れ回る可能性があります。
Unhingedモードの存在自体は、2024年5月にマスク氏が言及したことで公になっていたのですが、その詳細については明かされていませんでした。
Coming soon, Grok will offer “Unhinged Mode” news 🤣🤣 https://t.co/Utwd5xbQU6
— Elon Musk (@elonmusk) April 5, 2024
なおUnhingedモードは「利用できる場合がある」というだけで、実際に利用できるようになるかどうかはわかっていません。Grok自体はXの無料ユーザーにも解放されており、テキストや画像の生成を楽しむことができます。
無料でX/旧Twitterの全ユーザーがチャットボットAI「Grok」を利用できるように、2時間ごとに最大10件までOKで画像は1日3枚まで生成可能 - GIGAZINE
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