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ブラウザごとの仕様の違いを減らす「Interop」プロジェクトの2024年の結果が発表される



ウェブサイトを閲覧する際に使用するブラウザには、Google Chrome以外にもFirefoxやSafariなどが存在しています。「どのブラウザで見てもサイトが同じように表示される」状態の実現を目指す互換性向上プロジェクト「Interop」の2024年の結果がWebKitの公式ブログで発表されました。

The success of Interop 2024! | WebKit
https://webkit.org/blog/16413/the-success-of-interop-2024/


Interopは毎年、「重点領域」として数十個の領域を選択して改善に取り組み、年の終わりにその年の改善を振り返る投稿を行っています。2023年の結果は以下の通り。

ウェブブラウザの相互運用性を改善する「Interop」プロジェクトとはどんなものなのか? - GIGAZINE


2024年は「アクセシビリティ」「CSSネスト」「カスタムプロパティ」「宣言型Shadow DOM」「font-size-adjust」「WebSocketでのHTTPS URL」「IndexedDB」「レイアウト」「ポインターとマウスイベント」「Popover」「相対カラー構文」「requestVideoFrameCallback」「スクロールバーのスタイル設定」「@starting-styleとtransition-behavior」「テキストの方向」「text-wrap: balance」という17個の項目が重点領域として設定されていました。

重点領域に設定された項目についてはテストが用意され、随時各ブラウザの「相互運用性スコア」が計測されます。2024年当初の相互運用性スコアは46%でしたが、2024年末には95%に到達しました。


Interopプロジェクトおよびその前身であるCompatプロジェクトでの、年末時点の相互運用性スコアの推移は以下の通り。2024年の95%というスコアは過去最高だったとのこと。


2025年になったからと言って共通化作業が終わるわけではなく、記事作成時点においてChrome・Edge・Firefox・Safariいずれもプレビュー版ではスコアが99%に向上しています。


2025年のInteropプロジェクトについては記事作成時点でまだ計画中の段階とのことです。

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