Raspberry Pi 5のRAM容量16GB版が登場、日本の代理店では2万2440円
2025年1月9日(木)にRaspberry Pi 5のRAM容量16GB版が発売しました。合わせて、脱炭素に向けたクレジット制度の開始も発表されています。
16GB Raspberry Pi 5 on sale now at $120 - Raspberry Pi
https://www.raspberrypi.com/news/16gb-raspberry-pi-5-on-sale-now-at-120/
◆RAM容量16GB版Raspberry Pi 5
RAM容量16GB版Raspberry Pi 5の見た目はこんな感じ。RAM以外のチップ構成や入出力ポートの配置は他のモデルと同一です。
RAMはMicron製で、RAMの近くに分かりやすく「16GB RAM」と印字されています。Raspberry Pi開発チームによると、Raspberry Pi 5のほとんどのユースケースではRAM容量8GBで十分なものの、大規模言語モデルを実行したり流体力学計算を実行したりする際に大容量メモリが必要になる場合があるとのこと。また、Raspberry Pi OSではなくUbuntuなどのLinuxディストリビューションを使用する際も大容量メモリが必要になることがあるそうです。
RAM容量16GB版Raspberry Pi 5の価格は120ドル(約1万9000円)で、日本の代理店のひとつであるKSYでは税込2万2440円で販売される予定です。
Raspberry Pi Shop by KSY
https://raspberry-pi.ksyic.com/main/index/pdp.id/1157/pdp.open/1157
なお、GIGAZINE編集部にもRAM容量16GB版Raspberry Pi 5が届いているので、他モデルとの性能比較記事を近日中に公開予定です。
◆脱炭素に向けた取り組み
Raspberry Piシリーズの消費電力はアイドル時は2~3Wで、高負荷時でも10W前後です。このため、一般的なPCと比べて二酸化炭素排出量を低く抑えることができます。しかし、第三者機関の「Inhabit」に調査を依頼した結果、Raspberry Pi 4やRaspberry Pi 5の製造・出荷・廃棄に伴って6.5kg相当の二酸化炭素を排出していることが判明したとのこと。この排出分を補うために、Raspberry Piは「炭素除去クレジット」の販売を開始しました。
これが炭素除去クレジットです。Raspberry Piシリーズの購入時に4ドルからの追加料金を支払うことで購入できます。
炭素除去クレジットの売上金は二酸化炭素除去技術を開発する「UNDO」に支払われます。UNDOは岩石を粉砕して空気と触れる表面積を増やし二酸化炭素の回収量を増加させる「強化岩石風化」と呼ばれる技術を開発しており、Raspberry Piの炭素除去クレジットを購入することでRaspberry Piの製造・出荷・廃棄に伴う二酸化炭素排出と同等量の二酸化炭素回収に貢献できるそうです。
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