「Firefox 134」正式版リリース、H.265ビデオコンテンツの再生をサポート
ウェブブラウザ「Firefox 134」の正式版が公開されました。ハードウェアサポートのあるWindowsデバイスでH.265ビデオコンテンツの再生をサポートしたほか、ポップアップブロックの見直しなどのアップデートが行われています。
Firefox 134.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/134.0/releasenotes/
◆H.265(HEVC)ビデオコンテンツの再生をサポート
ハードウェアのサポートがあるWindowsデバイス限定でH.265ビデオコンテンツの再生をサポートしました。H.265は権利関係が複雑で、ライセンス料も高額なためブラウザでのサポートが進んでいませんでしたが、今回のFirefox 134で「ハードウェアサポートのあるWindows」では主要ブラウザ全てでH.265がサポートされました。
◆「新しいタブ」のレイアウトを刷新
ロゴが左上に配置され、真上に検索バーとショートカット、右上に天気ウィジェットが配置されます。下には「おすすめ記事」がカード状に最大4列で並ぶとのこと。この変更はFirefox 134ではアメリカとカナダ在住のユーザー限定で展開されます。
◆過度のポップアップブロックを抑制するように
ブラウザには、ユーザーがクリックなどの動作を行った直後の「アクティブ」な状態の場合のみ特定の動作を許可する仕組みがあります。ページがポップアップを行う際にブラウザはユーザーの状態を見てブロックするか許可するかを選択していますが、これまでのFirefoxは過度にブロックしてしまう傾向にありました。
Firefox 134では「アクティブ」状態の判定がウェブ標準に厳密に従うように変更され、正しく表示するべきポップアップを表示できるようになりました。
◆開発者向けの変更点
・拡張機能が再読込された場合にデバッガーのソースコードも再読込されるようになりました。
・デバッガーのログポイント値が自動的にプロファイラーマーカーに変換されるようになりました。
・ネットワークパネルに「103 Early Hints」を示す専用のインジケーターが追加されました。
◆その他の変更点
・Linux版でタッチパッドに2本の指を置くことでスクロールを停止可能になりました。
・ドイツに本拠地を置く検索エンジン「Ecosia」の利用範囲が拡大し、ドイツに加えて「オーストリア」「ベルギー」「イタリア」「オランダ」「スペイン」「スウェーデン」「スイス」が加わりました。
また、Firefox 134には複数のセキュリティバグフィックスが含まれています。
なお、次期メジャー版となる「Firefox 135」は現地時間の2025年2月4日にリリース予定です。
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