「Google Chrome 135」安定版リリース、画像をスライド形式で表示する設定が簡単に
ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン135がリリースされました。カルーセルをCSSだけで簡単に実装できるようになったほか、ポップオーバーの制御などもJavaScriptを使用せずに行えるようになりました。
New in Chrome 135 | Blog | Chrome for Developers
https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-135
◆カルーセルの実装が簡易化
画像などのコンテンツを複数並べてスライド形式で表示する「カルーセル」向けに多数のCSS機能が追加されました。Chrome 135以降は以下のムービーのようなカルーセルをCSSだけで実装可能です。
カルーセルコンフィギュレータを使用すると簡単にカルーセルを実装できます。上のスイッチでカルーセルの設定を行うと中央にプレビューが出ます。問題なければ下部に出ているコードを使用すればOK。
◆呼び出しコマンドAPIが実装される
これまで、ポップオーバーの制御のために「popovertarget」や「popovertargetaction」が使用されていましたが、こうしたポップオーバーAPIで実現できる機能は基本的なものに限られており、複雑な制御にはJavaScriptを使用する必要がありました。
Chrome 135ではInvoker Commands API(呼び出しコマンドAPI)が実装され、JavaScriptを使用せずにより複雑なポップオーバーの制御が可能になったほか、ポップオーバー以外の要素も制御可能になっています。
コード例はこんな感じ。ボタンとメニューの間に宣言型の関係を設定できるようになり、シンプルに機能を実現できるようになりました。
◆CSSでshape()関数をサポート
clip-pathプロパティやoffset-pathプロパティの形状を指定するのにshape()関数を使用できるようになりました。path()関数と同等の機能を提供するものの、path()関数がsvg形式で値を指定する必要があったのに対しshape()関数ではCSSの構文や関数が使用可能になっています。
◆その他のアップデート
・ウェブ音声APIにMediaStreamTrackのサポートが追加されました。
・Float16Arrayがサポートされました。
・Observable APIがサポートされました。
また、Google Chrome 135には14件のセキュリティバグフィックスが含まれています。
次期安定版の「Google Chrome 136」は現地時間の2025年4月29日にリリース予定です。
・関連記事
「Google Chrome 134」安定版リリース、開発者ツールでサードパーティーCookieに関する問題を簡単に発見可能になる - GIGAZINE
ウェブはスイスではなくフランスで発明された - GIGAZINE
インターネット黎明期に登場したウェブブラウザ「Mosaic」と「Netscape」の生みの親が開発当時を振り返る - GIGAZINE
Googleに約25年務める開発者が「どうやってGoogleは汎用人工知能(AGI)を達成しようと計画しているのか」について語る - GIGAZINE
ブラウザごとの仕様の違いを減らす「Interop」プロジェクトの2024年の結果が発表される - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ソフトウェア, Posted by log1d_ts
You can read the machine translated English article 'Google Chrome 135' stable release, easy….