Amazonの新しい生成AIモデル「Olympus」は画像・動画・文章を処理でき、早ければ来週のAWS re:Inventで発表される可能性あり
Amazonが画像・動画・文章を処理可能なマルチモーダルAIモデル「Olympus」の開発を進めており、2024年12月2日~6日に開催予定のAWS re:Inventで発表する可能性が高いとアメリカのニュースサイト「The Information」が報じました。
Amazon Develops Video AI Model, Hedging Its Reliance on Anthropic — The Information
https://www.theinformation.com/articles/amazon-develops-video-ai-model-hedging-its-reliance-on-anthropic
Amazon to launch 'Olympus': A new generative AI model for video, image, and text processing - Technology News | The Financial Express
https://www.financialexpress.com/life/technology-amazon-to-launch-olympus-a-new-generative-ai-model-for-video-image-and-text-processing-3679253/
Olympusは画像や動画のシーンを理解できるため、「バスケットボールの試合の勝利を決めたシュートのシーン」や「料理を作っているシーン」などユーザーのテキストプロンプトを元に特定のシーンを探すことが可能です。
AmazonはこれまでAI企業のAnthropicに40億ドル(約6000億円)を投資してきており、2024年11月22日にはさらに追加で40億ドル(約6000億円)を投資すると発表しています。AmazonはAnthropicへの投資を進めるだけでなく、AWSの生成AIサービス「Bedrock」にClaudeなどAnthropicのモデルを導入するなどパートナー関係を構築してきました。
AmazonがClaude開発元のAnthropicに40億ドルの追加投資、AWS独自AIチップを共同開発 - GIGAZINE

一方、OlympusはAmazonが独自に開発しており、Anthropicへの依存を減らすことが目的とThe Informationは推測しています。
AmazonはBedrockにAmazon Titanなど独自の生成AIを導入しており、OlympusもBedrockを通じたマネージドサービスとしての提供になる見込み。ユーザーは大規模なインフラ投資不要で高度なマルチモーダルAIモデルを利用でき、画像分析と自然言語処理の統合が求められる分野での活用が期待できます。
2023年11月に行われたロイターの報道によると、Olympusは2兆パラメーターのモデルとして開発されているとのこと。開発は順調ではなく、2024年3月には「競合他社のモデルのパフォーマンスを超えるのに苦労している」と報道されていました。
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