Mozilla財団が30%の人員削減を実施、アドボカシー部門とグローバルプログラム部門が消滅
ウェブブラウザ「Mozilla Firefox」の開発元であるMozilla Corporationの親会社にあたるMozilla財団が、30%の人員削減を行ったことがわかりました。チーム再編に伴って、アボカドシー部門とグローバルプログラム部門が消滅したとのことです。
Mozilla Foundation lays off 30% staff, drops advocacy division | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/11/05/mozilla-foundation-lays-off-30-staff-drops-advocacy-division/
Mozilla Foundation eliminates its advocacy and global programs divisions - The Verge
https://www.theverge.com/2024/11/5/24289124/mozilla-foundation-layoffs-advocacy-global-programs
Mozilla Foundation cuts 30 percent of its staff
https://www.engadget.com/computing/mozilla-foundation-cuts-30-percent-of-its-staff-203951504.html
人員削減は2024年10月30日、エグゼクティブディレクターのナビハ・サイード氏から全従業員に向けてのメールで通知されました。
ニュースサイトのTechCrunchによると、Mozilla財団には人員削減直前時点でおよそ120人の従業員がいたとのこと。Mozilla財団は、ウェブブラウザ「Firefox」などの開発を手がける子会社のMozilla Corporationと、Mozilla Corporationの企業統治などを行う非営利のMozilla財団の部分に大きく分かれており、今回の人員削減はMozilla Corporationには影響しない見込みです。
デスクトップ、モバイル、エンタープライズ用 Firefox をダウンロード - Mozilla
https://www.mozilla.org/ja/firefox/
サイード氏は人員削減について「戦略的コミュニケーションの刷新を含む『財団からの統一された強力な物語』を生み出すためのもの」と説明しています。
コミュニケーション担当バイスプレジデントのブランドン・ボルマン氏は「Mozilla財団はチーム再編により、俊敏性と影響力を高めるとともに、我々全員にとってオープンで公平な技術的未来を実現するための取り組みを加速させます」と述べました。
なお、アドボカシー部門は独立した部署としては消滅するものの、引き続きアドボカシーがMozilla財団の活動の中心的な信条であることに変わりはないとのことで、ボルマン氏は「アプローチを再考している」と説明しています。
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